【銀魂】せーりゃくけっこん、

素敵な姉御 ページ46

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「…あら、貴女は……」





漸く完全に隊務に復帰できる事になって、少し。総悟にパシられている道すがら、ポニーテールが特徴の、よく見知った人に出会った。






「姉御、こんにちは。局長がお世話になっています」

「え？ゴリラが何ですって？」
「…いえ、何も」





近藤さんがアタックを始めてからかなりの年月が経っているが、二人の関係は良くなるどころか悪化している気がするのは気のせいだろうか。

苦笑しか出来ない私に、姉御はそうだ、とポンと手を打った。





「そういえばAちゃん、結婚したんですってね。おめでとう…！」

「……あ、ありがとうございます。因みにどこで聞いたんですか、それ」

「ゴリラよ。聞いてもないのにペラペラと喋っていたわ」
「あ、そうですか」







近藤さんが言ったのなら咎めることなんてできる筈もない。そもそもあの人だって、喜ばしくて言ったのだと思うし。






「でも凄いわねぇ…私よりも年下なのにもう結婚だなんて……きっとステキな人なんでしょう？」

「え？ええ、まあ…そうですね」






多少の戸惑いはあったものの、今ならもう素直に頷くことができる。今までの神威の行動を、知っているから。

そんな様子を見た姉御はふふふ、と上品に笑った。






「いいわねぇ…それに比べて、どうして私の周りにはゴリラストーカーやら、パチンコ三昧のマダオやら、変な男しかいないのかしらね」

「ははは……」







立場的にはここで近藤さんを推すべきなのだろうけど、生憎私はまだ死にたくはない。よって、苦笑いで誤魔化すしかないのである。


暫くこうして会話して、世間話にも折り合いがついて、そろそろ行かないと総悟に嫌味を言われそうだなと思い始めたとき。






「…そうだわ、Aちゃんにいい物を差し上げるわね」





と、そんな事を姉御が言い出した。

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