【銀魂】せーりゃくけっこん、

莫大な容量の ページ40

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沖田









そんな風に考えていた時、前を歩いていた神威が、漸く足を止める。
それを黙って見上げて、俺は思わず驚き、声を上げそうになった。







「(……ありゃァ、あの、模様は……！)」






八咫烏を象った、赤い大きな紋様。それがデカデカと貼り付けられた、濃緑色の馬鹿デカイ船。…それは、紛れもなくーー






「(……宇宙海賊、春雨……)」






それ以外の、何でもなかった。









＊＊＊









「(……一体…どういう事でィ…)」






周りにポーカーフェイスだの何だのと、よく言われるが、これは流石に驚きが隠せない。
…どころか、混乱していて、まだ状況すら呑み込めてはいない。

たった一つ情報が増えただけなのに、その容量が膨大なのだ。







「(…Aの結婚相手は、宇宙商人なんかじゃねェ……宇宙海賊だってのか)」







その事実を、あの女は知っていて結婚したのか？
だとしたら、それは…謀反に当たるのか？

……多分、土方なら迷わず謀反だと言い切るだろう。


ーーけれど、多分俺はAをそんな風に切り捨てられないし、そう決めつけるのはまだ早いと思った。






「(……調べるか)」






ーー俺、一人で。

そう、心に決め、俺は踵を返して屯所に向かって歩き始めた。

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