【銀魂】せーりゃくけっこん、

即・否定は流行り ページ31

・








「言い訳も何も、偶々阿伏兎とぶつかって、貴方の部下だっていうから、お茶してただけです」

「それが解せないんだよ」






どうにか事実だけを伝えると、即座にそう返されてしまう。唇を尖らせていて、“不服です”と今にも飛び出しそうな程。

一体何がそんなに気に入らないんだか。






「部下だって分かってたなら、当然阿伏兎も春雨……つまりお前の敵だと分かって此処にいた事になる。だとしたら立派な浮気だよ」

「……しょっぴく手前だったかもしれないじゃないですか」

「それも無い」






これまたすぐに跳ね除けられてしまって、不満しかない。何なの、即レスで否定するの流行ってんの？？

…でも、その神威の言い草は妙に自信満々だった。






「何故そう言い切れるんですか」

「だってA、敬語じゃ無かったから」

「！」

「あんなに“プライベートと仕事は混同しない”って明言してたんだ。覚えがないとは言わせないよ」






……しくじった！！！

阿伏兎の言葉に従うんじゃ無かった。しょっぴくなら確かに私は敬語で話していただろう。事実最初はそうだったし。


…………不味いぞ、これは。冷や汗が全身から噴き出し始めて、頭の中では既に警報が鳴り続いている。

走り回るポリス→←プラマイゼロだ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す