遅すぎる帰り ページ4
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沖田
…俺が違和感を覚えたのは、とある夕刻の事だった。
Aな書類仕事を押し付けようと思ったのだが、そ姿が見当たらないのである。土方並みの社畜を唄われるAがサボりなど有り得ない。
そこでふと思い当たる。そう言えば、近々粛清を行うのだったと。…とすれば、行き先はあの団子屋だろう。そう納得しかけて、思い留まる。
「(…だとしたら、遅すぎんだろィ)」
この話が降りて来たのは今朝の事だ。そこから直ぐに行ったとして、彼此半日ほど帰ってきていない事になる。
そこへ、休憩中なのか、煙草を咥えた土方が現れた。
「…土方さん、A見てやせんか」
「A？そりゃ、いつもの団子屋じゃねェのか」
「それにしちゃ、帰りが遅すぎるんでさァ」
すると土方は、咥えた煙草を離し、煙を吐き出す。白い煙に塗れながら、再度口を開いた。
「確かに、お前と一緒じゃねェなら、サボりでは無いだろうからな」
「土方さん、喧嘩売ってるんですかィ？」
「たりめェだ。いつも邪魔ばっかしやがって。…ま、そんなに心配なら様子でも見に行ってやったらどうだ？」
「ええ。そうさせてもら…「副長ォォォ！！」
…そうさせてもらいやす、と最後まで言うことは出来なかった。山崎が、血相を変えて走って来たからである。
奴が慌てていると言うことは、それなりの事態であるということ。俺はともかく、土方は直ぐに表情を引き締めた。
「どうした？例の浪士どものアジトを掴んだか？」
「それは掴んだんですが、丁度奴らが戻ってきた所だったんです。実はその時、ウチの隊士と思しき人間が担ぎ込まれていまして…体格から察するに、恐らく女……つまり卯月副隊長かと…」
「……！」
「総悟」
山崎の言葉を聞くや否や、飛び出しそうになった俺を、土方が牽制する。…ちゃんと最後まで聞いてから行け、と言うことなのだろう。
こんな時まで冷静で、つくづく虫も好かない野郎だ。
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モンブラン - とても面白いです！これからも更新頑張ってください！応援しています。 (2018年12月27日 18時) (
レス) id: e30eeb1aa9 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - limeさん» コメントありがとうございます。最高だなんてそう言って貰えてとても嬉しいです！ (2018年12月20日 18時) (レス) id: 9c5936b685 (このIDを非表示/違反報告)
lime - 最高です…… (2018年12月19日 22時) (レス) id: d65845a82c (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - 雨さん» おそくなってしまい、申し訳ありません！なんとか生還して参りました(笑)これからもよろしくお願いします！ (2018年12月8日 14時) (レス) id: 9c5936b685 (このIDを非表示/違反報告)
雨(プロフ) - テスト頑張って下さい！更新楽しみにしてます！ (2018年12月4日 22時) (レス) id: e3333da4ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽奈 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ryosukehar1/
作成日時：2018年10月7日 16時
