【銀魂】せーりゃくけっこん、

怒ってないよ ページ25

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近藤さんと土方さんが帰って、暫くして。そろりと静かに扉が開き。微妙な顔をした神威が戻って来た。






「さて、さっきの話の続きをしようか」

「…いつから、気付いていたんですか」







私の傷を態々見ようとしたのだって、何か確信的な思いがあっての事だと思うのだ。それで尋ねてみると、神威は少しだけ首を捻る。






「んー、最初から違和感はあったよ。確信したのは昨日だけど」

「……隠していた事は謝ります。すみませんでした」






私は、どうしたら良いのかも分からずに、取り敢えず謝罪の意だけを伝える。すると、神威はきょとんとしたように首を傾げた。その拍子に三つ編みが軽く揺れて、靡く。







「どうして謝るの？別に俺、怒ってないけど」

「え、じゃあ如何してあんな無理矢理傷を見ようとしたんですか」






てっきり、『隠し事なんて酷いな』とか言って来るかと思っていたのに。何時もの貼り付けた笑顔を浮かべていないから、余計によく分からない。







「じゃあ見せてって言ったらAは見せてくれた？」

「それは……見せませんけど…」

「でしょ？だからだよ」






…なんだか、完全に見透かされているようで、悔しい。私は此奴の考えている事なんて、殆ど分からないのに。

少し顔を俯けた私に、「…それに、」と神威は続けた。

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