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空気、充満 ページ17










ーー騒乱の中。

周囲では血飛沫が舞い、立っている人間は減り、殺伐とした空気だけが充満していく。中でも、矢張り神威や総悟の周りは他に抜きん出て激しい。


ふと、前にいる敵ばかりを倒している神威に、そろそろと後ろから忍び寄る影がちらりと見えた。私は目の前の敵を斬り伏せ、そちらに走る。

そしてその敵を、斜め上から斬り裂いた。







「……ぐぁっ……」
「!」







そこで漸く背後に気が付いたようで、少しだけ吃驚したような顔だ。しかし直ぐに眉を寄せた。






「…何の真似?この程度、助けられる程じゃ無いんだけど」

「……そうかもしれません。でも、借りは残しておきたく無いので」






確かに、神威ならば少し斬られたくらいで倒れる筈がないし、寧ろギリギリで気が付いて避けていた可能性もある。

…けれど、自分を救った人間が斬られそうになっていて、見逃す程私だって出来上がっちゃいないのだ。






「…それに、もう大体片付きましたよ」






辺りを見渡せば、私たち真選組や神威を除いて、立っているのはほんの数人。それも、皆満身創痍。数分もせずに、片付く事だろう。けれど、最後まで戦わなければならない。

そう思って、一歩を踏み出した、瞬間。






「……っ!」






視界が、傾いた。その時、私は解毒された時の神威の言葉を思い出した。






ーーってな訳で首から吸い出してやれば、一時的に復活出来るって事さ。






“一時的”。その効果が、たった今、切れそうになっているらしい。最初に団子を食べた時の様に、視界がグラついて、徐々に体が言う事を聞かなくなってくる。

ーー視界の端で、誰かが慌てて駆け寄ってくるのが見えた。

どうしてか?それは寧ろ→←素直な私



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設定タグ:銀魂 , 神威 , 沖田総悟   
作品ジャンル:恋愛
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モンブラン - とても面白いです!これからも更新頑張ってください!応援しています。 (2018年12月27日 18時) (レス) id: e30eeb1aa9 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - limeさん» コメントありがとうございます。最高だなんてそう言って貰えてとても嬉しいです! (2018年12月20日 18時) (レス) id: 9c5936b685 (このIDを非表示/違反報告)
lime - 最高です…… (2018年12月19日 22時) (レス) id: d65845a82c (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - 雨さん» おそくなってしまい、申し訳ありません!なんとか生還して参りました(笑)これからもよろしくお願いします! (2018年12月8日 14時) (レス) id: 9c5936b685 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - テスト頑張って下さい!更新楽しみにしてます! (2018年12月4日 22時) (レス) id: e3333da4ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:陽奈 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ryosukehar1/  
作成日時:2018年10月7日 16時

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