【銀魂】せーりゃくけっこん、

こんな事なら、 ページ14

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「…こんな事をして、何の意味があるんですか。こんなの、何ともなりませんよ」

「その去勢も、何処まで続くかねェ…ま、折角上玉の人質が居るんだ。楽しまなきゃ、損だろ？」






ーー駄目だ。これは何を言っても止まらない。

…暴かれる。こんな奴らに。好き合うどころか、粛清対象である、此奴らに。






「(……嗚呼、こんな事なら、…)」






…こんな事なら、あの変態兎に暴かれていた方が、マシだった……かもしれない。自分勝手でどうしようもない馬鹿だけれど、…それでも。






「(…彼奴は、こういう楽しみ方はしなかった)」






自分の目的に向かって真っ直ぐに、突き進んでいた。結婚だって、彼奴は彼奴で自分が強くなる為に、私に闘いを挑んでいたのであって。
可笑しなことは言い出すけれど、本当に嫌がるような事はして来なかった。


寧ろ、どんな状況でも真っ直ぐに進む道が見えている彼奴が…神威が、羨ましくもあり、少しだけ、その点だけは、尊敬もしていた。






「(…嫌だ。こんな、ついでのように持って行かれるのは。嫌だ。このままは)」






そう思うのに、近づいてくる男を蹴り飛ばす事も、振り払う事もできない。さっきまでは発していた声も、掠れて、出ない。

男の手が私の肌蹴た胸元に触れそうになって、もう駄目だ、と固く目を瞑った時。






「…！ぐぁっ！！」






触れられる、と思った手はやって来ない。それどころか、呻き声と、打撲音まで聞こえる始末。……何が起こったのか知りたくて、恐る恐る目を開ければ。







「……駄目だよ。此奴はもう、俺の奥さんなんだ」







ーー見慣れた桃色の三つ編みが、目の前で揺れていた

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