カタが付くと思いきや ページ12
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沖田
「沖田隊長！警備の手薄な裏口を発見しました」
「おー」
今、隊の指揮を執っているのは俺だが、それは一時的な話。山崎の報せに寄れば、近藤さんらは解毒方法が見つかったとかで、こちらに向かっているらしい。
今回は人質を取られている為、正面きっての御用改めは確実に形成を不利にする。よって俺たちは先に、奴らのアジトの穴探しに繰り出して居た訳だが。
「(……こりゃ、次期カタが付くな)」
解毒方法さえ分かれば、俺達が浪士どもに負けるとは到底考えられない。Aが復活すれば、あの女も猛威を振るう事だろうし。…あの団子屋の娘には後で話を聞くとするか。
ーーなどと、呑気に考えていた時だった。
「…オイ、総悟！」
「た、大変だ！！」
「局長、副長…！」
近藤さんは兎も角、いつもポーカーフェイスを気取っている土方が、珍しく焦りの見える顔で此方へ走って来た。
ロクなことじゃなけりゃ、バズーカ使ってぶっ飛ばしてやろう、そう思っていた俺だったが、他でも無い奴の言葉によって、そんな考えは、逆に吹っ飛ばされた。
「Aの旦那が…勝手にアジトの中に突入しちまった。隠密作戦もクソもねェ、派手におっ始めてやがる」
「…は？旦那って……奴ァ商人ですぜ。突入っつっても……」
「商人は商人なんだが、夜兎らしくてな。中々に腕が立つようだ」
困惑の入り混じる俺の問いに答えたのは近藤さんだ。
ーーいや、今は何より。
「…夜兎？それ、本当なんですかィ？」
「本人が言っていただけだが、傘も差していたし、まあ間違いないだろうな」
驚きの新事実に戸惑う間も無く、土方が「それより、」と口を開く。
「俺たちもさっさと突入するぞ。もう隠密だなんだ言ってる場合じゃねェ」
「ああ、そうだな」
「俺、先に行きやす。土方さんは隊の指揮を」
「あ、オイ総悟！！」
俺を呼ぶ声が聞こえるものの、それに構っていられない。まだ見ぬAの旦那が先に入ったと言うのだ。ぼやぼやしていられなかった。
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モンブラン - とても面白いです！これからも更新頑張ってください！応援しています。 (2018年12月27日 18時) (
レス) id: e30eeb1aa9 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - limeさん» コメントありがとうございます。最高だなんてそう言って貰えてとても嬉しいです！ (2018年12月20日 18時) (レス) id: 9c5936b685 (このIDを非表示/違反報告)
lime - 最高です…… (2018年12月19日 22時) (レス) id: d65845a82c (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - 雨さん» おそくなってしまい、申し訳ありません！なんとか生還して参りました(笑)これからもよろしくお願いします！ (2018年12月8日 14時) (レス) id: 9c5936b685 (このIDを非表示/違反報告)
雨(プロフ) - テスト頑張って下さい！更新楽しみにしてます！ (2018年12月4日 22時) (レス) id: e3333da4ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽奈 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ryosukehar1/
作成日時：2018年10月7日 16時
