【銀魂】せーりゃくけっこん.

通常運転兎さん ページ4

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side無し







「…はぁ、ケッコン？そんなの興味ないんだけど」





ポイと届いた資料を放り投げて、座り込むのはーー宇宙海賊春雨、第七師団団長、神威。

そんな団長の姿を見て、呆れと困りでため息を吐くのは、その副団長の阿伏兎である。





「あのなぁ、こうして上から直々にお達しが来てんだぞ。団長の事だから、飯か何かに釣られて、勝手に契約しちまったんじゃねェのか？」

「……そういや、前に上に呼び出された時に、“江戸に行きたいか”って言われて“行きたい”って言ったら、今度は“好みの女は〜”とか聞かれたけど、アレかな？」





そう言って、小首を傾げる神威。


ーーアレである。神威は覚えていないが、実は“江戸に行きたいか”の下りの前に婚姻話もされていたのだ。

何となくそれを察した阿伏兎は、盛大に頭を抱えた。





「…ンなこったろうと思ったよ、全く………まァ上も一応気を遣って骨のありそうなアマさん用意してくれてるみてェだが」

「そうなの？どんな奴？」





捨てられた資料を拾い上げて言った阿伏兎の言葉…“骨のありそうな”というワードに、直ぐに神威は反応した。





「武装警察真選組の幹部クラスだ」

「ふぅん、おまわりさんかァ…つまり、女侍サンと殺り合えるって事だね」

「まァた、お前さんは直ぐそっちに結びつける……」





結婚の話を持ち出されようが、至って通常運転の上司を見て、阿伏兎は複雑な気持ちになるが、





「ま、早くに結婚が決まって良かったな」





と、皮肉めいた言葉でその場を締めたのだった。

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