潜入◯日目 ページ29
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side無し
「沖田……先生！」
「………おー、どうした、取ってつけたように“先生”なんざ呼びやがって」
独特のアイマスクを押し上げながら、沖田は体を起こした。もうじき昼だというのに、まだ寝ていたらしい。
しかし、今の轟にはそんな事は問題では無かった。彼の頭の中にあるのはひとつだけ。
助けられなかった、いやそれどころか状況を把握することすら出来なかったことが、轟の焦りを増幅させていた。
「Aが…よく分からない奴らに連れ去られた。多分、そっち側の人間だと思う」
しかし、冷静さを欠けば、助けられる確率はもっと低くなる。日頃の訓練で、その事は重々承知していたので、あくまでも大人しく、轟は状況を説明する。
その言葉を聞いて、沖田も目が覚めたらしかった。
「……何故こっち側の人間だと思うんでィ」
「確証は無いが、Aの知り合いみたいだった。それに、地名も口にしていた」
「…地名？」
「吉原っつってた」
「！」
それを聞いた沖田は少し考え込むように俯き、そして顔を上げた。
「…吉原関係なら、俺たちは手を出せねェぜ。詳しく言っても分からねェだろうが、吉原は江戸の中枢まで根を張ってる。…要するに、俺たち役人じゃ手向かいようがねェ」
「…Aを助けないって言ってるのか！？」
ここに来て、轟が初めて声を荒げた。しかし、沖田は動じない。
「そうは言ってねェだろィ。俺たちは動けねェが、動ける奴は知ってらァ。…てめーも知ってる筈でィ」
「……まさか」
一人だけ、思い当たった轟に、沖田は挑戦的に頷いた。
「土方達には適当に誤魔化しといてやる。てめーが行ってこい」
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ユユユ - 頑張ってください！ (2018年12月31日 23時) (
レス) id: 565f07b5a9 (このIDを非表示/違反報告)
ユユユ - 大好きです！ (2018年12月31日 23時) (レス) id: 565f07b5a9 (このIDを非表示/違反報告)
にんじん(プロフ) - これからも頑張って下さい！ (2018年9月9日 0時) (レス) id: 7151c9dc13 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - コハクさん» コメントありがとうございます！お気遣いまで本当感謝しかありません。頑張りますので、応援よろしくお願い致します！ (2018年8月19日 14時) (レス) id: 9c5936b685 (このIDを非表示/違反報告)
コハク(プロフ) - ふぉぉぉ！ついに吉原炎上篇ですね！！すごくドキドキです笑 しかし暑い日が続いているのでお身体に気を付けて、無理せず頑張ってください！！更新楽しみにしております！！ (2018年8月19日 13時) (レス) id: e8820f2209 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽奈 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ryosukehar1/
作成日時：2018年4月19日 20時
