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『 いのちゃ、呑んでるぅ 〜 ? 』
「 はいはい 呑んでるよ (笑)大ちゃんは次 水頼もうね 。」
飲み会が始まって2時間くらい
俺の隣に座る大ちゃんはもう既に出来上がっていて、今日はいつもより呑むペースが速いし、もうどれだけ呑んだのか不明だけどお酒の匂いはプンプンしてる
「 有岡くん、今からでも薬飲んでおいた方がいいんじゃない? 」
「 酒弱いし二日酔いなる前に一応飲んどけ 」
酔い潰れそうなのは大ちゃんだけ
BESTでお酒が弱いのは大ちゃんと光と俺だけど、今日は光も俺も酒はあんまり呑まなかった 。
... 理由なんてたった一つ
大ちゃんの様子がおかしかったから
光が呑んでない真相はどうかわからないけど、なんだかんだ優しい光のことだから多分正解だろう 。
薮も高木も酒は強いから、まだほろ酔い程度で理性は働いてるみたい 。
『 たかぎ、やぶちゃ、しんぱいしすぎね 。 おれ、まだ、しらふ!よ! 』
呂律も廻ってないし、ヤケ酒なのか浴びるように酒を呑んで俺にくっついて
可愛いし懐っこいから放っておけないのは当然だけど今日は違う 。
空元気って言葉がぴったりなくらいハイテンションで飲み会に来る前は泣いていたらしいことを多分みんな気づいていた 。
ここに来た時、大ちゃんの目は真っ赤で 遅れた理由を必死に弁解してる時だって油断したらまた泣いてしまうんじゃないかってくらい余裕のない笑顔を必死に貼り付けてんだもん 。
「 光、山田に電話して迎え来てもらう? 」
「 いいけど、なんで俺?(笑)」
「 山田にLINE送っても既読つかねーんだよ 、」
目の前に座る薮と光は酔い潰れそうな大ちゃんをどうしたらいいか心配してる
一応俺たちアイドルだし騒いで店に迷惑かけるなんてできないからね 。
『 やまだはぁ、こないよ ... ぜーったい、こない ... 』
ちゃっかり薮たちの会話を聞いていたのか俺に凭れ掛かる大ちゃんがぽつりと呟くように吐き捨てた 。
あまりに切なく響いた声に今まで騒いでいた俺たちの間に静かな空気が流れる 。
『 やまだ、ちねんがすきなんだよ
もう、おれは、ふられちゃうとおもう ... 』
ヤケ酒の理由はこれか
泣くのを我慢しているのか必死に唇を噛む大ちゃんの頭を撫でていたら今度はちゃんと我慢しないで泣いてくれた 。
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朱里(プロフ) - リアルに泣いちゃいました!この小説はとてもいい作品だと思います!!文才がありすぎて!!スゴいです!!これからも応援してます!頑張ってください!! (2016年4月4日 15時) (レス) id: 5b389bc41a (このIDを非表示/違反報告)
八乙女さき - おーまたまた泣けます!本当にこの小説大好きです!体に気おつけて頑張って下さい! (2016年3月31日 17時) (レス) id: 8654248d04 (このIDを非表示/違反報告)
おむらいす - 更新はやk…(殴 (2016年3月30日 7時) (レス) id: 5a111eb594 (このIDを非表示/違反報告)
わっほいほい! - 更新がんばっ! (2016年3月22日 19時) (レス) id: 5a111eb594 (このIDを非表示/違反報告)
ラピ - 切ない、、、切ないです。 (2016年3月13日 15時) (レス) id: 42261af471 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:や ま め ろ*。 | 作成日時:2015年11月29日 13時