お馬さんと鈍感少女

鈍感35 ページ39

Aside



貴「良亮…なん「良かった…無事で」




あたしが喋ってる途中で良亮が口を開いた。


そして…









ギュッ



優しく抱き締めてくれた。






貴「何で来てくれたの…?」


良「お前のお母さんから連絡があったんだよ!8時過ぎても帰ってこないって…」


貴「心配かけて…ゴメン」


良「…ううん、無事でなにより!」



そう言って良亮は、ニコッと笑ってあたしの頭をポンポンしてくれた。





良「ってか何で立たないの?」


貴「あ、足くじいちゃって…」


良「しょうがないなぁ」





良「ハイ!」


貴「え?」


良「おんぶ!してあげる」


貴「イイよ!重いし…」


良「イイの!」



ヒョイ




貴「わっ、高い…!」





貴「良亮?」


良「…ん?」


貴「寝てもイイ?」


良「うん、おやすみ」






良亮の大きくて暖かい背中の上が気持ち良くて思わず言ってしまった。




.

鈍感36→←鈍感34

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す