18歩目 ページ19
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告白してきた相手は、どうやらAちゃんだったらしい。
あ、じゃあこれでもう私も仲良くできる？とかいう性格の悪い考えは捨てよう
恐らく更に恨まれてるだろうな、と思いシャオロンの奢りのアイスを頬張る
「美味そうに食うやんか、今度俺ともメシ行こうぜ」
「やめろゾム、コイツ太ったら痩せるまで構ってくんないんやから」
「何の話？バカにしてる？」
「なんやシャオロン、お前もきてええんやぞ」
「そういう問題ちゃうねん」
きっとシャオロンが言ってるのはあのことだろう、私は体重が一定数値を超えたら減るまでダイエットをするのでしばらく1人で過ごすことが多くなるのだ。
なぜならシャオロンといると何でも食べたくなるからである。よくわからないが。
「ええやんか、無理矢理食わせたりせぇへんから…あ！ほら、ロボロとかエミさんとか誘おうや」
中学の頃聞いたような、でも名前を聞いても顔が浮かばないような人が挙げられる
「男の人たちが食べてる中に私がいるのもなぁ」
「大先生誘ったらえんちゃう？したら違和感ないやろ」
「せや、ええこと思いつくやんシャオロン」
「いや違和感はあるでしょ」
久しぶりに喋るのもいいかなと思ったので、鬱先生が来るなら行こうということにした。
「じゃあ俺こっちやから」
「うん、バイバイ！また明日」
信号のあたりでゾムに手を振る。そういえば、結構仲良くなれたよね、ゾムと。近寄り難いオーラめっちゃ纏ってるのに割と友好的で良かった
「あれ、大先生やない？最近この辺でよー見かけるなぁ」
「どこ？」
あそこや、とシャオロンが指さした先には確かに鬱先生と、隣に女性がいた。どうやら腕を引かれてるらしい
「あー！あれが噂の女遊びってやつ？」
「んー、そうやけどにしては女側が強引やな」
「因果応報ってやつかな」
「ははは！言うようになったやんAも」
ズキ、と心が一気に重たくなった気がしたが、これはきっとあれだ。イケメン俳優が交際疑惑出てるときと同じ感覚だろう。これだ
「…行こう」
「え、もういいんか？」
「うん、今日は課題が出たでしょ？早く帰ろう」
私がそう言うと、シャオロンは何とも言えない顔をして、帰るかと言ってくれた
ちょっと、見てられなかったかな
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作者名：良質な睡眠 | 作成日時：2022年3月31日 15時
