GUILTY 2 (ページ22)

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元太と松倉さんと別れて家に帰ってきて。

色々考えていたらソファーで寝てしまってたみたい。

ガチャガチャと鍵を回す音で目を覚ました。続いて玄関が開いた音がしてドアの方を見たら宮近先輩が入ってきた。

宮近「帰ってたんだ。寝てたの？」

暗かったからまだ帰ってきてないと思った、

そう言いながら部屋の電気をつけて宮近先輩は私の横に座った。

宮近｢…どうだった？｣

私の顔を見ながら心配そうにぎゅっと手を握りながら聞いてきた。

｢…ん、実際に会ってみてもお兄ちゃんって感じはしなかったかな。顔とか似てるわけじゃなかったし。｣

今更お兄ちゃんがいたとかそれが海人先輩じゃなくて松倉さんだったとかそういうのはどうでも良くて。

…違うの。

｢…私ってなんで生まれてきちゃったのかな｣

宮近｢なに、いきなり。｣

｢なんかさ、私が生まれてこなかったらよかったかなって。｣

宮近先輩の方を見ずに続ける。

｢そもそもお母さんが奥さんも子供もいる人と不倫してたなんて許せないよ。その証をこの世に残すなんてもってのほか。｣

今日会ってみて話しただけでわかる。
松倉さんは優しかったし、お兄ちゃんなんだって嬉しかった。

けど。

それは本当の、腹違いとしての兄妹じゃなかったらっていう前提があってで。

松倉さんと会っても申し訳なさしかでてこなかった。