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車の免許を取るために始めたバイトはなんだかんだ理由をつけてやめてしまって。
あれから奈緒とも会わなくなった。
だからAのこともやっぱり幻想だったと記憶の片隅に追いやって。
忘れてた。
…はずだった。
取引先の会社で打ち合わせをしていたら
お茶を持ってきた奈緒の顔を見合わせて俺たち2人ともびっくりした。
打ち合わせが終わって帰ろうとした時、奈緒の方から声をかけてきた。
奈緒｢まつくー！｣
｢奈緒。｣
奈緒｢久しぶりだねー！ちょっと今度飲み行こうよー｣
なんて言って連絡先を聞いてきた。
…こいつの強引なとこ、変わんねえな。
ってなんか懐かしくなってすぐ飲みに行く約束を交わした。
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作者名：りり。 | 作成日時：2021年6月20日 22時
