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結び目にハサミを這わせる。久しぶりの美容室に緊張してテンションがおかしくなっている私でも、この瞬間は特別なものしたい気持ちがある。
「じゃあAちゃん、切っちゃってください！」
「行きます！ さようなら！」
ザクッ。最初の断髪は程々にできたのではないだろうか。
手にはスーパーロングヘアの一部分が握られている。改めて自分の頭にはカーテンが付いていたんだなあ、と納得半分、驚き半分が混じる。
今まで色んな節目を見守ってきた私の髪の毛。切ったものはヘアドネーションする予定で、これから誰かのために役立ってほしい。
どんなに苦労しても、ドライヤーが面倒くさくてサボりたくなっても、ヘアケアを怠らずに6年も伸ばしたのはそのためだった。頑張ったかいがあってダメージも少ないらしい。50cmの髪の毛は不足していて、希少価値があるんだとか。
「今少し軽くなった」
「だろうね！」
横髪を切ったら、久しぶりに胸よりも上の長さになって感動した。これは毎日のヘアケアが楽になるぞ。
ウキウキ気分なままにハサミを山内さんに返して、あとはヘアカラーまでおまかせするつもりだ。山内さんの手によってあっという間に残りの束がなくなっていく。気付いた頃には鎖骨ほどの長さまで短くなっていた。
「雰囲気が変わったねえ」
「それな。ちょっと幼くなった感じしん？」
「若返ったって言いなよ」
虫さんはカメラを持っていないもう片方の腕で口元を覆う。
「虫さんも失礼やからね？」
「ごめんごめん。でも可愛くなったよ。短いのも良く似合う！」
不意打ちの可愛いは卑怯やん……
まだ染めてもないんだけどね。
「じゃあ次は染めましょう！」
「はい！」
まだまだ私のイメチェン大作戦は終わっていない。これからはカラーリングも思いっきり楽しむことを決めたけど、初めてでどこまで染められるのか分からんからとりあえずは……
「おまかせしてもいいですか？」
「分かりました」
さあ、数時間後の自分はどうなっているだろうか。
「じゃあ一旦抜けるね？」
「うん！ また後でねー！」
ここからは三脚で固定カメラにして、虫さんには東京散策や事務所で編集をしてもらうことにしている。皆を驚かせるのが楽しみだなあ。
そんなことを思いつつ、山内さんが染色液を混ぜるのを眺めた。
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あおやなぎ(プロフ) - みぃさん» ありがとうございます！ MIYAVIさんのギターと元の動画を見た時に書きたいと思った自己満です^^; 楽しめていただけたなら嬉しいです(^^) (2019年4月14日 9時) (
レス) id: c05e59e944 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - MIYAVIさんファンとしてはプチMIYAVI選手権楽しかったです！ (2019年4月12日 23時) (レス) id: b1b76353f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおやなぎ
| 作成日時：2019年3月21日 22時
