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「続いてはAです！ 男ども、ボウリングデートに来た気分になるなよ！」
「いかんのかい！」
Aはまあええわ、と髪の毛を1つに結んで綻んだ顔を引き締めてガチモードに入った。
「いきまーす」
助走とともに転がした球は右に寄ったものの、こちらも軌道修正して真ん中を捉えてピンをも手中に入れていく。カーン、と音が鳴ると共に10本があっという間に弾け飛んだ。
「よっし！！！」
「Aちゃんナイスー！！」
ざわくんに続いて2人目のストライク。俺達は戻ってきた彼女の頭をポンポン叩く。意外に調子いいやん！ 思ったより早めに終わるかもしれんぞ。
「りょうくん頑張れー！」
いよいよ4投目。これで1巡する。Aの応援を糧にこの波に乗っててつやに渡したい。
「頼むよ！」
「頑張る。でも高校以来なんだよなあ……」
そう。これが俺が拒んだ理由の1つだ。久々すぎる。乗りたいけどブランクが大きくて自分が未知数だ。言い訳しながらボールを手放すと、
「あら……」
Aの驚いた声が耳に届いた。それもあんまり良くない反応のやつ。……ごめんって、久々なんだって！！！
ぶきっちょでも許して！！！
結局波に乗れずにボールはレーンの左側に転がり、当然ストライクも取れずにフォースカウントはリセットされた。
ここからがつらかった。5投目のてつやがストライクできず、ストライクを出した2人に至ってはまさかのガーター。
「おーい！！！」
「ごめんなさい！！！」
2巡目で土下座しようとするのはそれは荷が重いから止めておいて、新しい波を作るべく個人的2投目を打つもまたしても3本ほどピンが直立不動しやがる。一瞬にして雲行きが怪しくなる中、次はてつやの9投目。
「てつやいけっ！」
Aの声とともに、てつやのボールは緩いカーブを描きながらピンの真ん中を捉える。10本のピンはドミノ倒しのように綺麗に弾け倒れた。
「よっしゃ！」
「てつやいいぞー！」
これで1回もストライクを決めていないのは俺だけになった。地味にプレッシャー。こいつら上手すぎ。割と頻度高めでボウリングやっとる奴らやん……。そりゃこっちに流れる。
「……まかしとけ」
「声ちっちゃ」
ざわくんの小声に希望を乗せてみたが、左側に大きく傾いてフォースカウントは再びリセットされた。
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あおやなぎ(プロフ) - みぃさん» ありがとうございます！ MIYAVIさんのギターと元の動画を見た時に書きたいと思った自己満です^^; 楽しめていただけたなら嬉しいです(^^) (2019年4月14日 9時) (
レス) id: c05e59e944 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - MIYAVIさんファンとしてはプチMIYAVI選手権楽しかったです！ (2019年4月12日 23時) (レス) id: b1b76353f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおやなぎ
| 作成日時：2019年3月21日 22時
