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「ねぇさぁん、ぼく、眠いですぅ……」
際限なく飲み続けた結果千葉が完全に出来上がってしまい、大先輩であるAちゃんの腰に抱きつく。
酔っ払いとはいえ姉さんに、しかも彼氏のりょうくんの前で甘えるとはあいつは怖いもの知らずだ。おぞましい。多分小柳とにっちも同じ気持ちだ。
「千葉ちゃーん？ これから撮影やからまだ寝らんで？」
「千葉ー？ 大丈夫かー？」
そう言って千葉の頬を姉さんが叩き、りょうくんは企んだ笑みを浮かべてデコを目がけてピンっと人差し指をはねる。
「りょおくん、痛いよぉ……」
「これから撮影だよ？ カメラ持てそう？」
「……無理ぃ」
「だろうな」
「仕方ない、私も着いていくわ」
「すいません……」
「大丈夫！」
申し訳なくて謝ると、姉さんはクシャッと笑った。
「何するか知らんけど危険なことには慣れとるよ」
「無理はなしっす」
「友哉もね！」
今にも眠りそうな千葉の頭を撫でる姉さんは本物の姉ちゃんみたいだし、本音は分からないが千葉の顔にかかる髪の毛を払い除けて寝るなー、と笑いかけるりょうくんは兄ちゃんみたいだ。
勝手にハメを外したのはあいつなのに、優しくしてくれてありがたいし本当に申し訳ない。
「千葉みたいな弟欲しかったなー」
「Aはりゅうくんいるじゃん」
「でも昔みたいに可愛くないよ？ 最近はほんまに生意気。りょうの妹ちゃんでもええな」
「それはあいつが喜ぶ」
不意に見せる2人の表情が美しい。俺も久々にあんな風に慈愛に溢れた眼差しを向けられたい。イケメンだからとか美人だからとかじゃない。心が豊かな2人にこそ向けられたい。
「そういえば今日の撮影危険言うてたけど何すんの？」
「俺とてつやとりょうの中で、誰が1番蚊に刺されるかの競争」
「あー、あれね。てつや蚊に好かれそうな臭さだからぶっちぎりで優勝しそう」
「どういうイメージだ！！！」
でも東海オンエアのメンバーと話していると『A』に戻るのだから、ギャップ萌えするよなあ……
「臭くない！ これは女と蚊を虜にするフェロモンだがや！！」
「そう思ってんのてっちゃんだけだよ。私にはただの異臭でしかないよ」
てつやくんは面食らって嘘だ、と頭を近づけて姉さんに匂わせようとするのだった。
「こっち来んなバカ！！！ 風呂入れ！！」
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あおやなぎ(プロフ) - みぃさん» ありがとうございます！ MIYAVIさんのギターと元の動画を見た時に書きたいと思った自己満です^^; 楽しめていただけたなら嬉しいです(^^) (2019年4月14日 9時) (
レス) id: c05e59e944 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - MIYAVIさんファンとしてはプチMIYAVI選手権楽しかったです！ (2019年4月12日 23時) (レス) id: b1b76353f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおやなぎ
| 作成日時：2019年3月21日 22時
