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「あッッ…」
アオイ「え?…あー」
小窓から外を見ると日は暮れていた。
「私もう帰らないと…」
少し困った顔をしたアリシアは静かに立ち上がった。
アオイ「そーだよねー…」
「……」
僕も立ち上がり帰りを見送ろうとするとアリシアは僕の手を取った。
「あの…」
アオイ「ん?」
「またここに来てもいい…かな。」
アオイ「え?」
驚いてアリシアの顔を見る。
「アオイの歌も好きだし…それにここにいて話してると私の悩みも忘れて楽しめるし…」
アオイ「も、もちろん!!いつでも来て!明日!明日同じ時間に来てよ!!」
「明日…いいの?」
アオイ「もちろん!!楽しみに待ってる!同じ時間にくるとお母様も出かけているからさ…ッッバレない!ほら、過保護だからここに誰か来たらって言ったら怒られちゃう…」
「お互い親が過保護だと大変だね…わかった…明日も同じ時間にここに来るね。」
アオイ「待ってるね…じゃあまた明日…。」
「うん、また明日…。」
アリシアは寂しそうにドアを開けて出ていく。
また明日…明日…会えるから…大丈夫。
アリシアが居なくなった部屋は静まり返り寂しい…、
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「ただいま…」
アオイ「おかえり、母さん。」
アリシアが帰るとお母様が帰ってくるまでずっと外を眺めていた。
「あら、アオイ。いつもより随分楽しそうだね。」
アオイ「え?」
「いつもだったらつまんないとでもいうような顔をしているのに。」
お母様の荷物を受け取りながら答える。
アオイ「んーまぁ今日はね。」
「おや?」
お母様は近くのテーブルに目を向ける
「カップが二つ?」
そのテーブルには僕とアリシアが飲み物を飲んでいたカップが残されていた。
あ…片すのを忘れていた…。
アオイ「あぁ!ち、違う飲み物を飲んだ時にカップ変えたんだ!片すの忘れてた…ははっ」
「はぁ…アオイそういうところあるものね…」
アオイ「ご、ごめんなさい。」
「気をつけなさい。」
心の中で反省するともう寝ると言って自分のベットに潜り込んだ。
…早く明日になれ…!!!!
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のん民(プロフ) - 二次創作であり、名前を借りて書いてませんか。でしたらオリジナルフラグを外しましょう。 (2017年12月3日 15時) (レス) id: e1ddb870bc (このIDを非表示/違反報告)
雪ノ宮深音(プロフ) - 実在する人物なので、オリジナルフラグを外した方がいいですよ!違反報告されます。 (2017年12月3日 12時) (携帯から) (レス) id: 665a044116 (このIDを非表示/違反報告)
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