隣にいる人物 ５ 【蒼井翔太】

160.主人公side ページ1

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「受理致しました、おめでとうございます。」







受付の女性の方にそう言われ、私と翔太は顔を見合わせた。







翔太「……今日から夫婦だね。」







「うん、これからもよろしくね。」









翔太「こちらこそ……!!」







2016年、7月27日。






私と翔太は婚姻届を出し、夫婦になった。







プロポーズされた日から目まぐるしく時は過ぎ……私と翔太の両親に挨拶を済ませ(翔太の両親は仕事が忙しく、仕方なく電話で)、改めて社長に報告した私は翔太の6thシングルCD「イノセント」の発売日に合わせた7月27日に婚姻届を出した。







記念日になるし、丁度いいよねっていうので……。









「……そういえば、翔太。話したいことあるって言ってたよね。」






翔太「そーそー、新婚旅行どうしよーかってはなしー。」







「あぁ……新婚旅行……。」







婚姻届を出したからって仕事休みになるはずもなくて、翔太を現場に連れていっている中で話していた。






翔太「ハワイとか???」






「……何調子乗ってるの、飛行機苦手でしょ。そもそもそんな予定ねじ込めるわけないでしょ。タダでさえ忙しいんだから。」






翔太「有難いことにねー……え、っていうことは新婚旅行はともかく、結婚式は……??」







「できないね。」







翔太「え？！待って……結婚式……円のウェディングドレス。」







「仕方ないでしょ。そのせいで倒れたりしたら困る。」






翔太「むぅ……。」







「新婚旅行は大阪でいいよ。」







翔太「え???」








「今度ファンクラブイベントで行くでしょ。」









翔太「え、でも観光の時間とかないよ……？」







「いいよ、行けるだけで。それに先月リリイベでいったしね。翔太をファンを目に出来るだけでいいよ。」







翔太「……わかった。……ねぇ……ファンの事なんだけど……。」







「ん？何？」








翔太「……ううん、なにもない」








「そう？……今年の夏は忙しいからタイミング的には今出しておいてよかったかもね」







翔太「そうだね……誕生日もファンの皆とと一緒にいられるしｯｯ!!」








「ん、頑張ってね。」







そう言ってふたり隣に並び歩いた。

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