episode:ミヒャエル・カイザー ページ24
ミヒャエル・カイザーの場合
約3ヶ月のインターンを終えて、私はブルーロックを
去ることになった。ネオエゴイストリーグも終盤に差し掛かっていてさらに盛り上げを見せる。
「A〜♡♡」
ぎゅーと前から私を抱きしめたカイザーは
まるで離してくれる気配はない。
『かいざ、くるし...』
「ああ、愛しいA♡仕事を終えたら会いにいくさ♡」
ちゅ、ちゅ、と私の髪にキスを落とすカイザーの後ろに
ネスの阿修羅が見える気がする。
「Aはツキシロに戻るのか？」
『学校には戻らないと』
「じゃあ迎えにいくから待っとけよ」
カイザーはあの日以来私に甘々で
付き合ってもないのに、と私は少したじろいでしまう。
『カイザーが迎えに来る義理はないでしょ？』
「なんで俺のこと突き放すんだ？俺ら付き合ってるのに」
カイザーは心底不思議そうに首を傾げる。
そろそろネスが限界そうだ。
『私たち付き合ってないでしょ』
「何言ってんだよご機嫌斜めか？マイハニー♡」
『告白されてないもん』
私がそんな子供じみたことを言うもんだから、カイザーは
目を丸くしては？と気の抜けた声を出した。
「コクハク？ってなんだネス」
「カイザーだめですよ。日本の恋愛事情を知らないなんて。
日本ではコクハクというものをして正式にお付き合いするのが主流です」
デートを３回してからの告白がセオリーですよ。
とネスが言う。どこから仕入れたんだその情報。
「はー？クソ面倒だな。ニッポン」
『海外は違うんだ』
海外ではなんとなく一緒に居ればそれは付き合ってると言う認識らしい。
うーんと顎に指を添えたカイザーは
私の指に指を絡めると人気のないところに連れてこられた。
「クソ愛してるよA」
『ひぇ、急に』
ちょっとだけ真剣な顔したカイザーは私の唇を乱暴に奪った。ぺろりと口の端を舐められた私はもうこの男の手に堕ちるしかないかな、と彼の背中に腕を回した。
『カイザー捕まえた』
「ああ、クソ可愛いな」
もう一度、今度は私から唇を奪った。
カイザーはびっくりしたようでバッと顔を背ける。
『え』
「クソ、見んな」
無理やりこちらを向かせると真っ赤な顔をしたカイザーが
私の目の前にある。それがなぜだかすごく愛おしい。
『ふふ、3億の男のくせに』
「敵わねーよ、最初から」
不思議そうな私にカイザーはこんなことを呟いたのだ。
一目惚れだったんだよ
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きゅんた(プロフ) - たるとさん» 初コメありがとうございます〜！誤字ってますね〜！指摘ありがとうございます♡主人公総受けなんでまだまだ関係拗れていったらいいなあ〜！！！ (2023年1月30日 2時) (
レス) @page17 id: 7cf9bc3205 (このIDを非表示/違反報告)
たると(プロフ) - 初コメ失礼します！！いつも楽しく読ませてもらってます！！玲王との展開も楽しみですしカイザーとの関係最高すぎます〜！！あと少し気になってしまったのですがティラピスじゃなくてピラティスな気がします！！細かくてすみません汗 (2023年1月30日 1時) (レス) @page17 id: 33239378f6 (このIDを非表示/違反報告)
きゅんた(プロフ) - まるさん» 報告ありがとうございます〜！外しました！ (2023年1月28日 13時) (レス) id: 7cf9bc3205 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - オリ‘フラ立ってますよ！ (2023年1月28日 7時) (レス) @page1 id: d16c4af477 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゅんた | 作成日時：2023年1月21日 22時
