笑顔で隠した本心 (ページ8)

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1階に降りればもう両親は席についていた。

『遅れてごめんなさい』

母｢ふふ、ラルに聞いたわ早起きしていたんですって？｣

『ホグワーツが楽しみなの、色々な事を学びたいわ』

席に着いてから母さんと話してながら、朝食を取る。父さんも楽しそうに話を聞いていたし。前の人生よりも楽しく過ごせている。

朝食が終われば、姿あらわしは負担があると煙突飛行でダイアゴン横丁まで移動する。

『ダイアゴン横丁！』

ブルーパウダーを投げ入れる瞬間、思い出したのは3年生の時にウィーズリー家でハリーが初めての煙突飛行を見事に失敗したこと。少し笑いながらも私はダイアゴン横丁へと移動した。

到着して少し待てば母さんたちが姿あらわしで移動してきた。多分、服にすすが着くのが嫌だったんだろうな。

母｢じゃあ、行きましょうか！｣

私の服についた、すすを叩きながらも母さんは微笑んで手を差し出してくれるから、私も笑顔で手を握り返す。

そこからは、大鍋を買ったり梟を買ったり。
疲れたからとアイスクリームを食べて休んだり、必要なものを揃えて行った。

母｢次は…教科書ね！｣

父｢家にあるのは古いからな｣

杖も買えて残りは教科書だけ、私は少しだけ緊張した。フローリシュ・アンド・ブロッツで私とフレッドは初めて出会ったから。

母さんの手を握りながらも、フローリシュ・アンド・ブロッツへと入れば母さんが本を見てる間に私は1年生の基本的な呪文学の教科書を探しに行った。

見つけた教科書は高いところにあり、私は背伸びをして取ろうとした瞬間に、隣から手が伸びて私よりも背が高い男の子が取ってくれる。

『ｯ…あ、ありがとう』

フレッド｢小さい子がピョンピョンしてたからさ？｣

笑いながら渡してくれるのは、誰よりも愛おしいフレッド…泣きそうになるのを必死に堪えながら差し出された教科書を、受け取る。

『あ、私…A・チェント』

フレッド｢僕はフレッド・ウィーズリー。よろしくな！｣

これが、私とフレッドの出会い。