笑顔で隠した本心 (ページ31)

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クリスマス休暇も終わって少し経った頃、私はピンチを迎えていた…。

スリザリン生「好きだ」

告白は初めてじゃない、でもスリザリン生からは初めてだった...いくら純血だとしても、私はグリフィンドールで相手はスリザリンである。

正直、凄く断りたい…裏でこっそり見てるであろう、双子の視線もすごく痛いし…。

『あー…えっと』

スリザリン生「寮は気にするな」

なぜ、ドヤ顔なのだろうか。寮は気にするな？そもそも君の名前も知らないし、興味もない。

この告白が、フレッドからだったら喜んで二つ返事でYESだと言って抱きついてキスをするのに。

『ごめんなさい…私、まだ恋愛に興味が無いの』

私はスリザリン生の目を見てハッキリと断った。曖昧にしてもいい事はないし。

ふと私とスリザリン生の後ろの茂みで、ハイタッチとガッツポーズをしてる双子と目が合ってしまい、笑いそうになるのを堪える。

スリザリン生「泣くほど…嫌なのか？」

それが、スリザリン生は泣くほどに嫌だったと勘違いしてしまい、ショックから震えてしまう。

『ち、ちが…』

でも、私は後ろで巫山戯まくってる双子が目に入ってしまって笑うのを堪えるのに必死で上手く答えられない。

スリザリン生はショックな顔から、段々怒りを含んだ顔になっていき私も笑いが引っ込んでしまった。