笑顔で隠した本心 (ページ23)

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落ち込んだ時に行くのは黒い湖、フレッドともよく来た場所で靴下を脱いで湖に足を付ける。

『正しいですか…この道は』

ダンブルドア｢何が正しいかは分からないものじゃな｣

私が呟いた独り言は、返事は無いと思っていたけど思わぬ人の声で返事が来た。

『だ、ダンブルドア先生…』

慌てて湖から、足を出そうとしたら片手で止められたので私は再度足を付けてダンブルドア先生を見つめる。

ダンブルドア｢なにか、悩んでるようじゃな？｣

『…私が、やってる事は正しいのか…間違ってるのか分かりません…私はグリフィンドールで良いのでしょうか？』

ダンブルドアの瞳を見れば、泣きそうになる…覚えてるあの時天文台の塔から落ちてくるダンブルドア先生。

あの時、私はフレッドに泣きつきながら見てるしか無かった。怖かった…あのダンブルドア先生が死ぬなんて…って。

『…ｯ』

気がついたら、私は涙を零していた。ダンブルドア先生は微笑みながらもハンカチを取り出して差し出してくれる。

ダンブルドア｢…A。記憶とは時に不思議なものじゃ、だが記憶があるから取り返す事も出来る…覚えておきなさい｣

『…はい』

記憶…ダンブルドア先生の言葉が心に染みる。記憶があるから取り返せる…ダンブルドア先生も…助けられるかもしれない…でも。

(それって本当にしていい事…なの？)

何処まで助けて良くて、何処まで手を出したら行けないのか分からない…ここに関しては、私が真剣に考えないと。

『でも…助けられるなら、私は助けたいです』

ダンブルドア｢それでこそ、グリフィンドールじゃ｣

私の言葉を聞いてダンブルドア先生は満足そうに微笑んだ。