笑顔で隠した本心 (ページ22)

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アンジェリーナ｢…A？｣

『アンジェリーナ…ごめんね』

大広間の騒ぎの後、アンジェリーナが部屋に帰ってきて私に寄り添う。正直私は何に対してか一瞬理解出来なかったけど直ぐにフレッド達の事だとわかった。

『別にいいの…でも、私父さんたちにガッカリして欲しくない』

アンジェリーナ｢…うん｣

『レイブンクローにならなかったから、父さんたちは気にしないって言ってたけど…でも、やっぱり不安』

これは本音だった、レイブンクローじゃなくても良いと言ったけど私は2人の期待に応えたい。

それが未来に繋がると思ってるから、フレッドを助けるためにも繋がる。期待に答えれば、私は優秀になるから。

『だから…少しムカついた、でも2人のことは好き』

アンジェリーナ｢A…貴女は、立派なグリフィンドール生よ？だから胸を張って？｣

『…うん』

勇猛果敢なグリフィンドールと古き賢きレイブンクローじゃ全然違う。

実際に私は、昔から魔法史や天文学とかは得意だった。実技よりも座学。それを変えないと変わらない。

『ねぇ、アンジェリーナ？』

アンジェリーナ｢どうしたの？｣

『好きな人を失うってどんな感じかな？』

態と落ち込んでるはずなのに、どんどん本当に落ち込んでくる…全ての答えが欲しい。

アンジェリーナ｢どうだろ、失ったことが無いから分からないけど…きっと耐えられないと思う｣

耐えられない…そう、耐えられない。

『だよね…ごめんねいきなり、明日には仲直りするよ』

私は微笑んで、少し外の空気を吸ってくると部屋から出る。

アンジェリーナ｢私達…友達でしょ？相談してよ…｣

アンジェリーナの言葉は私には聞こえなかった。