笑顔で隠した本心 (ページ15)

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生徒｢なぁ知ってる？新しい1年4人組｣

生徒｢知ってる知ってる！悪戯ばっかしてる人達でしょ！｣

入学から１ヶ月、すっかり私たち4人は噂されるようになってしまった。イタズラをしている4人組。

前まではその噂を聞くだけだった私が、当事者になっている。ただし、ちゃんと授業は受けるようになったし成績だって悪くは無い。

『フレッド！ジョージ！また宿題忘れてるでしょ！』

フレッド｢うげ…スネイプの宿題だろ？｣

ジョージ｢羊皮紙2枚半なんて書けるわけない！｣

グリフィンドールの談話室で悪戯の作戦を話し合ってる、双子の頭を叩けば不服そうに見つめるAを、見ながら笑いながら見つめる双子。

それを周りのグリフィンドール生は、何時もの事だと何の気なしに見ていた。

『全く…私は書けたわよ？』

ジョージ｢わお！相棒！Aは優秀だな！｣

フレッド｢そりゃそうだ！Aは優等生だから！｣

わざと驚いた様に言いながら、私を揶揄う双子を見れば私は呆れて少し溜息をつく。

『今日は助けないからね？』

双子｢そりゃ無いぜ！A！！｣

呆れながらも談話室を出ようとすれば、双子が縋るように私のローブを掴んで泣き真似をする。

『…なによ』

フレッド｢今日の夕食俺らが取ろうか？｣

ジョージ｢それとも、飛行訓練付き合おうか？｣

必死の双子を見るの、私は実は好きだった。こういうの同じ寮じゃないと出来なかった事だから。

私が笑っていれば、双子は不思議そうに首を傾げていた。

『まって！私は飛行が苦手なんじゃない！たまたまあの時落ちかけただけだから！』