笑顔で隠した本心 (ページ14)

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グリフィンドールに選ばれた次の日、私たち4人は早速1つ授業をサボってフィルチさんに追いかけられていた。

フィルチ｢お前ら4人！止まれ！｣

フレッド｢やなこった！｣

ジョージ｢ほんと、傑作！｣

笑いながら走る中、フレッドは私の手を自然と握って走ってくれてる。初めての悪戯でドキドキしてるのもそうだけど、握られた手が嬉しくて笑みがこぼれる。

『悪戯ってした事無かったけど、楽しんだね！』

フレッド｢最高だろ？｣

『えぇ、最高…！なんかスーッとする！』

リーたちと二手に別れて、廊下を走って物陰に2人で隠れながら小声で話して、笑い合う。

こんな平和な時間がずっと続いて欲しい…まだ幼いフレッドを見れば懐かしくて目を逸らしてしまう。

フレッド｢A？｣

『ん？』

フレッド｢何かあったか？｣

いきなり逸らしたのが悪かったのか、私の頬に触れてフレッドが心配そうに見つめてくる。それだけで私の心拍数は上昇してしまう。

数秒間、私とフレッドは見つめあって再度私から目をそらす。

『何でもないの、こんな平穏な日々って特別だなって思ってさ？』

フレッド｢なんだそれ笑。｣

『この平和な時間っていつ終わるか分からないでしょ？だから、1分1秒が特別だと思うの。』

フレッド｢…それじゃあ、俺とジョージとリーがさAと一緒に沢山過ごして思い出作る。

俺ら爺さんになっても悪戯続けるしさ？Aも一緒にするだろ？俺らもう仲間だし！｣

『お爺さんになっても…うん、そうだね…なら私もお婆ちゃんになっても一緒に悪戯する！』

(フレッドがそれを望むなら、私は絶対に死なせないよ…こんな平和な時間が続くように頑張るね…)

笑ってるフレッドを見ながら私は、再度微笑んだ。