笑顔で隠した本心 (ページ13)

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名前を呼ばれた瞬間、私は深呼吸をしてから椅子に座り帽子を被った。周りからの視線が突き刺さりながらも帽子は口を開く。

帽子｢珍しい…君は1度ここに来ているね？｣

『帽子さんはやっぱり分かるのね…私は自分の後悔を取り除きに来たの…』

帽子にしか聞こえない声で話せば、帽子は悩み始めた。

帽子｢難しい…実に難しい、君はレイブンクローに向いている。でもたしかに心に秘めた勇気が存在している。

グリフィンドールかレイブンクローか…｣

『…もし、願いが叶うのならグリフィンドールが良い』

帽子｢何故かね？｣

帽子に問いかけられた瞬間、私はフレッドと目が合う。その瞬間に思い出す彼が死んだ時の事、私は震える手を抑えてハッキリ帽子に告げた。

『私はもう逃げない、誰よりも努力する。誰も失わないように…私に出来ることは何でもするわ』

帽子｢ふむ…分かった…ならば…｣

早くなる心拍数を抑えて目を閉じて、祈る。

(お願い…グリフィンドールと言って)

帽子｢グリフィンドール！！｣

帽子の声が聞こえた瞬間、大広間に拍手が響いて私は帽子にお礼を言ってからゆっくりとグリフィンドールの席へと向かう。

ずっと憧れてた、1人でレイブンクローの席に居る時も寝室で寝てる時も、ハーマイオニーと一緒なら楽しいのに、フレッドと同じ寮になりたかった。

そんな思いが今報われた。

フレッド｢よっしゃ！4人とも同じだな！｣

『…ええ！改めてよろしくね！』