検索窓
今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:109,254 hit

強制無理ゲー ページ15

「あんたが焼いたクッキー、試食できる?」



「あ、うん。…はい」




カバンからタッパーを取り出し、和佳に手渡した。



作るって決めたときから、どうせなら和佳にもあげようと思って多めに作っていたのだ。



面倒だからラッピングはしなかったけど。





丸々1個をそのまま口に押し込み咀嚼。



すると、和佳は眉を顰めた。




…おいしくなかったかな?




「あんた…いつの間にこんなおいしいもの作れるようになったのよ」



「ほ、ほんと?大丈夫だった?」



「ん。渡してもいいんじゃない?」




よ、よかった…けどそんな顔する必要なくないですか。



そんな思考を汲み取ったのか、タッパーをわたしに差し出しながら、ずいっと顔を近づけてきた。




「中学のとき製菓部だったんだよ〜って前に持ってきたやつより、断然おいしいんだもの。わたしの知らないところで勝手に作って食べてたでしょ」



「いやだって、わたしだって持っていこうかなーって思ったよ。でもガトーショコラあげたときに太るからあんまりいらないって和佳が」



「え、そんなこと言った?」



「言った言った」



「あ、そう」




…謝んないのかい。




「…ま、ありがと。おいしいって言ってくれ」



「あああーーーっ!!」




通行人もびっくりな大声をあげ、和佳は立ち止まった。




「うるっさいな!なに?どうしたの?」



「財布デスクの上に忘れてきた!先行ってて!」



「は、えちょっ…」




1人取り残されたわたし。



和佳がいないってことは、






…わたしが1人で、渡すってこと?

いざ戦場へ(?)→←カースト上位曰く「常に黒歴史」



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (92 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
265人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

緑那(プロフ) - 三日月涼風さん» いーえどうかお気になさらず^^ (2018年5月12日 12時) (レス) id: 3c1948d3a1 (このIDを非表示/違反報告)
三日月涼風(プロフ) - 緑那さん» そうなんですね!お恥ずかしい(笑) (2018年5月11日 3時) (レス) id: 089d604416 (このIDを非表示/違反報告)
緑那(プロフ) - 三日月涼風さん» ひえええありがとうございます嬉しい!!なるべくはやく更新できるようにしますね!実は設定のとこの古谷はCVの方の古谷なんです…零じゃなくて徹なんですよ… (2018年5月10日 22時) (レス) id: 3c1948d3a1 (このIDを非表示/違反報告)
三日月涼風(プロフ) - 今日作品拝見させていただきました!ものすごい続きが気になります!最初の、設定のところの古谷ではなく降谷ではないでしょうか? (2018年5月10日 0時) (レス) id: 089d604416 (このIDを非表示/違反報告)
緑那(プロフ) - 美空さん» 実はわたしの夢主、自分の性格をピックアップしてちょっと改良した子がほとんどで、この人もそうなんです。つまりわたしも他人と話すのがとても苦手なんですよ…仲間ですね('ω') この小説最近手詰まってきちゃったので、そう言って頂けるととてもありがたいです。 (2017年9月7日 21時) (レス) id: 3c1948d3a1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:緑那 | 作成日時:2017年4月21日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。