だきしめたい ページ16
ン｢愛星ちゃん、これあげるよ。俺が持ってても仕方ないし。愛星ちゃん大事にしてくれるでしょ？｣
｢え…いいの？ありがとう!｣
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
｢たっでーまぁー｣
コンビニから帰ってくるとリビングのこたつでくつろぐ愛星の背中が目に入る。
その後ろ姿はなんだか上機嫌で鼻唄まで聞こえてくる始末。
｢愛星…？｣
恐る恐る声をかければ、ニンマリと笑みを浮かべた愛星が振り返る。
｢…んふふ。おかえり、シルク。｣
やっぱ笑った顔最高に可愛いなとか面と向かって言えるはずもなく。
ふと視線を落とせば愛星の腕の中にはなにかが抱かれていた。
｢あ、それ…｣
｢ダホちゃんにもらったの!｣
｢俺のぬいぐるみかよ。｣
愛星の口からダホの名前が出てピクリと反応したが、愛星が俺の分身を抱いてるのだと考えればわりと穏やかに捉えることができた。
｢私もゲーセンで何回か挑戦したんだけどなかなか上手くできなくてね。｣
これでもかという程、力を込めてぬいぐるみを抱き締めて頬擦りをしている様子を横目に見ながら愛星の隣に腰かける。
｢ちっちゃいシルクかわいすぎ〜!｣
ついにはぬいぐるみにキスまでし始めて、我が分身ながら嫉妬心が垣間見えるのだった。
隣ですね始めた俺に気づくこともなく愛星はぬいぐるみと戯れ続けている。
｢なぁ…｣
｢んー？｣
俺の問いかけにも心ここに在らず。
｢こっち向けって。｣
｢どしたの？｣
怒ったように語気を強めればようやく瞳が重なり合う。
｢俺がいんじゃん。｣
｢へ？｣
愛星の間の抜けた声を遮るようにぬいぐるみを取り上げた。
｢こいつじゃなくて、俺のこと抱き締めればいいじゃんって言ってんの。｣
ぬいぐるみを背後に放り投げ両腕を広げれば、ポカーンとした表情を笑顔に変え愛星が俺との距離を詰める。
｢自分で自分にヤキモチやいてんの？｣
腕の中におさまった愛星がおかしそうに笑うもんだから、仕返しとばかりに抱き締める腕に力を込めた。
｢てか、これじゃシルクじゃなくて私が抱き締められてるんだけど？｣
そう言って、か細い腕が俺の背中を包んだ。
｢さっきぬいぐるみにしてたみたいにチューしてもらっても俺は構わんのだけど？｣
密着していた体を少し離しわざとらしく唇を突き出せば、頬を薄く染める愛星がいた。
｢ばか。｣
(シルクにできないからぬいぐるみを身代わりにしてたんだっつーの!)
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愛星(プロフ) - 星空夢月（ダホマサモトシル）さん» リクエストありがとうございます！少しお時間いただきますが、ぜひ書かせて頂きたいと思いますのでしばらくお待ち頂ければ幸いです。 (2019年5月6日 17時) (
レス) id: b124745788 (このIDを非表示/違反報告)
星空夢月（ダホマサモトシル）(プロフ) - リクエストです。シルクと彼女が入れ替わるって話お願いできますか？ (2019年5月5日 20時) (レス) id: 335f3bf1dc (このIDを非表示/違反報告)
愛星(プロフ) - koyumaさん» コメントありがとうございます！悶える…最高の褒め言葉です！ゆっくり更新ではありますが、これからも２人を幸せにしていきたいと思っているので応援よろしくお願いします。 (2019年4月16日 22時) (レス) id: 31293b8be6 (このIDを非表示/違反報告)
koyuma(プロフ) - 一気に読ませていただきました！悶えました!!!好きの気持ちの揺れ動く様子がすごく伝わってきました。これからのお話も楽しみにしています。 (2019年4月16日 19時) (レス) id: 96592c7e36 (このIDを非表示/違反報告)
愛星(プロフ) - きぬたみさん» コメントありがとうございます！私自身もシルクさんのこと大好きなので、いろんな方々と｢好き｣を共有できることが嬉しいです。ゆっくり更新ではありますが、これからも頑張っていくので引き続き応援よろしくお願いします！ (2019年3月30日 18時) (レス) id: 31293b8be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛星 | 作成日時：2018年12月26日 5時
