扉の向こう側の奇跡 3 (ページ36)

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一件落着？　1 ページ36

地方公演初日。

東方神起が訪れる日を待ち望んでいたファン達の歓声に溢れ
大盛り上がりで終了した。

「さて、お疲れのところ悪いが、もう少しつきあってくれ」

ホテルに到着し、それぞれベッドに腰かけた2人にマネージャーが話しかけた。

「例の件だけど・・」

Y「あのアイドルの子の件ですね」

打ち上げ会場写真がSNSに上がりファンの中で話題になっていることは2人も知っていた。

「ああ」

C「どうでした？」

今度はチャンミン。

「あの店があの子の親戚の店というのは本当らしい」

C「偶然だったんですか？」

「いや、どうやらあの店を打ち上げ会場にするようにプロモーターに手を回したらしい。
　さすが人気アイドルグループにいただけのことはあるな」

C「そんな事までするんですか、一緒に打ち上げる訳でもないのに何がおもしろいんだか」

「もともとグループでも打ち上げ会場として使ってたらしいし、他の芸能人なんかも
　利用していたらしい。それを売りにしている部分もあるようだな」

C「はあ・・」

「(苦笑)ま、それはいいとして、許可なく写真が上がることのリスクは問題だから
　いくら東方神起の名前を出してないとはいえ誤解も招くし、
　隠し撮りみたいな形になってるのも好ましくない。
　会社としては向こうの事務所には苦情を入れておいたそうだ」
　
Y「そうですか」

「本人は裏垢に上げたつもりだったと発言してるようだけど、実際は・・どうかね？」

マネージャーは肩をすくめてみせた。

「炎上商法なのか知らないけど何度か同じ様な問題起こしてるようだし
　なかなか厄介なタイプだったな」

C「あ、ヒョンのサインボールゲットしたってのも上げてたらしいですね。
　それもちょっとザワザワしてたらしいですよ」

チャンミンがユノを振り返る。

Y「そうなの？あの子が取ったんだ。失敗したのはわかってたけど」

C「彼女には言わなかったんですか？投げたって」

Y「ん、言ってない。失敗したなんて恥ずかしいし」

C「ま、そうですね」

「・・あ、そういえば、前にあの子と彼女が話してるところをみかけたけど何か聞いてる？」

今度はマネージャーがユノを見た。

Y「Aちゃん？何も聞いてないけど」

「3日目のバッグステージで何か言われてたみたいだったから聞いたら
　チャンミンの何？だとか言われたとか」

C「へ！？」

思わずチャンミンが声を上げた。