雨と目薬が始まりでした。tkin etc.

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…

「うわー、うっまい！この団子ー」

「ほんとですかぁ？よかったー。うち、いつも鍋ってゆうと、この鶏だんごが入るんですよ」

「へー、じゃあこれって伊野尾家の味ってことなんだねぇ」

「そそ、俺もよく食べさせてもらったー。あの頃から涼介はおばさんの手伝いしてたもんなぁ」

「へー。涼介くんは趣味なの？料理」

「いやー、趣味と実益を兼ねてってゆーか…
将来、自分の店持ちたいんですよ」

「えー？そーなんだぁ。すごいねぇ」

「マッジで涼介の料理はうめぇからっ！涼介が店出したらいっちばんに食べ行くからっ」

「も〜。そんな褒めてもなんも出ないよ(笑)」

有岡くんに褒められて頬を染めて照れる涼介くん。の肩を抱き寄せでにっこにこの有岡くん。




「ちょっと大ちゃん！どさくさに紛れてヤマの肩、抱かないでよっ！！」

おっとと。イケメンさんが怒ってらっしゃる…

……アレ？…あぁ、そうゆうことか。
なるほどね。
だから俺も睨まれたのかぁ。
若いなぁ〜(笑)


なんとな〜く空気が悪いから話を逸らすか。



「ところで中島くんは、大学で何を学んでるの？」

「え？俺ですか？えーっと、カメラとか写真関係の…」

「裕翔くんはカメラマンになるのが夢なんです」


嬉しそうに話す涼介くんを見ながら、えへへって少し照れてる中島くん。

おぉ、いい感じ。
可愛いねぇ。


あれ？そういや伊野尾くんは？ってキョロキョロするとキッチンから大盛りのご飯をもって現れた。




「兄ちゃん！！ご飯はまだまってよ！」

「これは俺の！雑炊は雑炊で食べるもん！」

「はぁ〜、まったくぅ」

「相変わらずだねぇ、ちゃん」

「やんないかんな！俺の白米！！」

「誰も取らねぇよ！ちゃんじゃあるまいし」

「え？兄ちゃんなんかしたの？」

「え？聞いてないの？高木の唐揚げを取っちゃった話」

「はぁー？？兄ちゃん、なにやってんの！！すみません。うちのバカ兄が……」

「いやいや、大丈夫だよ。せっかく最期にとっておいた唐揚げを取られたぐらい……」

「全然大丈夫じゃねーじゃん(笑)根に持ってやんの」


ふんっ！て、また口をとんがらがせて横向いて大盛りのご飯はを食べてる伊野尾くん(笑)



その後、宣言通り、ちゃぁんと雑炊も食べた伊野尾くん。


デザートのケーキも平らげて、ソファに沈んだほろ酔いの彼を、中島くんが寝室に姫抱っこで運んで行くのを見て解散になった。

そのとき、チクッとした胸の痛みの原因はまだわからなかった俺。





…

肉じゃが定食とオムライス 1→←鶏だんご鍋とプチガトー 1

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