雨と目薬が始まりでした。tkin etc.

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「涼介〜？あー、元気だよ〜。朝からボリューミィなサンドイッチ作ってもたせてくれたしー」

「いいなぁ〜。俺も食べたかったー」

「食いに来れば？今日、あいつ休みで家にいるし」

「マジ？？いくいくーー！！」



話しが見えない。
リョウスケって誰なの？
有岡くんも知ってる人なのね？


チロッと有岡くんを見ると
ごめんごめん！高木は知らなかったか？
ってリョウスケくんが誰なのか教えてくれた。









涼介くんは伊野尾くんの弟さんで、いま大学１年生なんだって。


昔から料理に洗濯という家事能力に優れている彼が、大学進学とともに一人暮らしをしていた伊野尾くんの元で暮らし始めたそうだ。


伊野尾くんがちゃんと食べているのか、部屋は片付いているのかを心配した母親が、監視も兼ねての送り込んだ同居ってのがホントの理由らしいけど。



そんな弟くんが朝ごはんを毎日作ってくれて、時間がある時はお弁当も作ってくれるそうで……

な、なんていい弟さんなんだ。


ん？あれ？有岡くんはなんでそんな弟さんを呼び捨てに出来る仲なの？



と、また疑問に思っていると伊野尾くんが話してくれた。


「俺ら、同じ高校の同級生なの。」

「そそ。ちゃんの家にもよく行ってたからさぁ。
涼介のことも知ってんのよ。」

「へぇ〜。高校のころから…」

「なんだよ、チャラ男。ヤキモチか？」

「や、そんな」

ひゃっひゃっひゃっと心底嬉しそうに妙な笑い方をして、お前もくる？俺んち。って誘って貰えた。


「行く！！！」

即答ですよね。







そんなこんなで…
本日は初・伊野尾くんちへご訪問です。


午後からの外回り中にお土産買おうっと。


涼介くんは甘いものが大好きだって教えてもらったから……


うん。あそこのお店にしよう。


一人いろいろ考えてニヤニヤしてしまっていたら、"うわーまたなんかや〜らし〜こと考えてるよ、このチャラ男。"


「ちがっ！ちがうよ！伊野尾くん！！ひどいよー！」

慌てて反論したけど、そんな声は無視されたけど、スマホで弟くんに"今日は友だちをふたり連れてくよ"って連絡してる彼を見ると、またニヤついてしまった。


そんな俺の横で、有岡くんもニヤニヤしてたのは知らなかったけどさ。



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