Ｏ型犬の上手な手懐け方マニュアル２

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ピンポーン…


あれ、すば る君忘れもんでもしたんかな？


さっき出て行ったはずの扉から鳴るチャイム


亮「勝手に入ってきたらええのに」


ピンポーン…


亮「はいはい、今行きますよw」


鍵開いてんのわかってんのに、何で入って来んかなw


…ガチャ

亮「すば る君何か忘れもんでもした……っ」


開けた扉の先に居ったんは
すば る君やなくて…

かと言って

章ちゃんやシゲでもない…


倉「何してんの」

亮「…っ」


眉間に寄ったシワも
冷たく突き刺さる視線も

明日からやと思てたのに…


倉「休みたいの俺の方やねんけど？」

亮「…」


確かに…
傷ついてんの俺やなくて、お前やもんな…
傷心休暇はお前がとるべきやんな…



倉「お邪魔します」

亮「えっ、あ、ちょっ…大倉!?(汗)」


俺の身体押し退けて部屋ん中ズンズン入ってくと
リビングと扉開けっ放しの寝室、交互に眺めるわんこ


亮「あのっ…大倉…「仮病やったんちゃうの？」

亮「へ…？」


わんこがピッと指さした先には
体温計と、すば る君が買ってきてくれた薬


倉「ほんまに具合悪かったん？」

亮「ちょこっとだけ…熱でてもうてて…(汗)」

倉「ちょこっとってどれくらい」

亮「え？あっとぉ…(汗)9度手前くらい…(汗)」

倉「…」

亮「あの…(汗)……って、Σ っ!?(汗)」


いきなり引っ張られた腕と身体

ボフッて音立ててわんこの胸に突っ込んだんと
ほぼ同時くらいに
額にあてられた手のひら


倉「今は？」

亮「え？」

倉「熱っ」

亮「い、今もう無い……です…(汗)」


勢いに負けて、つい敬語んなってもうたし(汗)


倉「はぁぁ…」

亮「Σ っ(汗)」


ため息デ カっ(汗)


倉「あんま心配掛けんでよ」

亮「ご、ごめんなさい…」


ゆっくりと身体が抱きしめられると
おんなし分だけ、胸が締めつけられた


倉「もうええの？身体」

亮「平…気…」

倉「そう、良かった」



良かったって俺の肩抱きしめて
後頭部撫でるわんこ



こんな時まで俺の心配するんとか…

お前…優しすぎるって…

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