Ｏ型犬の上手な手懐け方マニュアル２

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倉「嫌です」

亮「風邪ひくやろ」

倉「俺丈夫なんでひきません」

亮「そんだけ濡れてたら、犬でもひくわっ」

倉「大丈夫ですっ」

亮「大丈夫ちゃうっ」

倉「…」

亮「…」



ショー見終わった後、さすがにびしょ濡れのわんこを連れ回すんは気が引けて
「帰んで」って荷物持って出口向かったら…コレやし


倉「帰りません、ご飯食べに行きましょう」


コイツ意地でも帰らんつもりやろ

こんなんで熱でも出されたら、俺の居心地が悪いわっ

こうなったら強制終了やな


亮「お前が丈夫かどうかなんか知らんっ
びしょ濡れのヤツと一緒に歩くん嫌やから、俺は帰る」

倉「…」

亮「飯行きたいんやったら、一人で行け」


わんこ置いてスタスタ出口に歩いてくと
後ろからキュッて引っ張られた袖口


亮「なん？」


足止めて振り返れば、しゅんっと耳の垂れ下がったわんこ


倉「大人しく帰ります、やから……うちで一緒にご飯食べてください…」

亮「…」

倉「まだ錦 戸さんと居りたいです…」


今にも泣きそうな、なんとも情けない涙声


亮「はぁ…」


タメ息つくと、ピクッて揺れる肩


亮「俺買いもんしてくから、近所のスーパーでおろして」

倉「え…」

亮「今日は俺が作る
やから、お前は先に帰って着替えて待っとけ」

倉「錦 戸…さん」



くるって後ろ振り向いて


亮「返事は？」


って見つめると


倉「…っ……はいっ///」


うっすら瞳に涙ためて、満面の笑みのわんこが居った


男前なんか、ヘタレなんか…


ようわからんな、うちのわんこはw

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