覚悟 ページ31
宮舘side
A「ごめんね、お待たせ」
それぞれ動画を見ながら、
振りを頭に叩き込んでいると
Aと目黒が帰ってきた。
目黒の目と鼻が、うっすら赤くなっていた。
泣いたのなんて、聞かなくても分かる。
宮舘「大丈夫？」
目黒「うん、ごめん」
けどさっきみたいな上の空じゃなくて
なんとか顔を上げようとしているのが分かる。
岩本「よし、やるか」
照が立ち上がった。
目黒が気持ちを落ち着かせるみたいに
大きく息を吐いた。
そこからのレッスンは、
いつもと変わらない時間だった。
お互いもっと良くなるように話し合って
修正を加えていって
また確認して、また修正。
そんな当たり前の時間だった。
ラストに一回合わせて、その日は無事に終わった。
目黒とAがどんな話をしたのか、
気にならないって言ったら嘘になるけど
きっと必要あれば話してくれるはず。
佐久間「明日絶対筋肉痛だわ」
向井「今回またてこずりそうやわー」
ラウ「しょっぴーとふっかさん
この後収録だっけ？」
深澤「そうそう、今一押しの芸人さん
いっぱい来るらしいよ」
渡辺「普通に楽しみだな」
みんなも俺と同じ気持ちなんだろう。
あえて目黒とAのことには触れずに、
そんな他愛のない話をしていた。
A「あのさ」
Aがレッスン着から私服に着替えながら
口を開いた。
A「明日、YouTubeの撮影終わった後
みんな時間ある？」
偶然にも、みんなスケジュールが空いていて
予定の入ってる人もいなかった。
A「ちょっと相談……っていうか
話したいことあるんだけどさ、
時間とってもらえない？」
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作者名：くらげ
| 作成日時：2021年10月17日 6時
