告白 ページ42
深澤side
なんだよそれ……。
意味分かんねぇよっ……。
深澤「A、それ、マジなんだな……？」
A「だからそんなうそつかないって」
深澤「だったらなんで今まで何も言わなかった」
Aがぎゅっと唇を噛み締めた。
深澤「おまえ、死ぬまでずっと黙ってるつもり
だったんじゃないのか？」
岩本「……やめろふっか」
照が気持ちを押し殺してるみたいな声で
言ってきた。
けど、溢れてくる言葉を止めることが
できなかった。
深澤「俺らに何も言わずに
死ぬつもりだったのかって
聞いてんだよ！！」
目黒「それは違う！！」
ソファーに座ったままのめめが
声をあげた。
深澤「違う……？」
ラウ「めめ……何か知ってるの……？」
目黒「Aくんは……
今日話すつもりだったんだよっ……。
だから仕事の後の予定みんなに聞いてっ……」
めめの握りしめた拳が小さく震えていた。
宮舘「なんで目黒は知ってるの？」
この場にいたみんながそう思ったはずだ。
なんでめめだけ知ってんだ、
なんで知ってるのに言わなかったんだって。
目黒「それはっ……」
A「俺が頼んだんだ、言わないでくれって」
宮舘「え？」
A「めめと２人の仕事のとき、
具合悪くなって倒れたことがあったんだ。
そのときに事情を話した。
けど、みんなには俺の口から話すから
それまでは黙っててくれって言ったんだ。
だから、めめは悪くないんだよ」
全部、繋がった。
Aの体調が最近良くなさそうだったこと、
大したことないはずなのに
いろんな検査を受けていたこと、
めめの様子がおかしかったこと……。
深澤「はっ……そういうことか……」
気がつけば、体が勝手に動いていた。
A「っ！！」
俺の手が、Aの襟を掴んでいた。
Aの顔が微かに歪んだ。
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作者名：くらげ
| 作成日時：2021年10月17日 6時
