【男主】涙でにじむ約束は (ページ22)

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ラジオ収録ページ22

Aside

早めに休んだことが良かったみたいで
次の日にはかなり身体のだるさは
減った気がした。

さすがに万全とまではいかないけれど
これならスケジュールにあった
ラジオ収録には行けそうだった。

一応昨日もらった頭痛薬とめまいの薬を
バッグに詰めて、収録に向かう準備をした。

A「おはよー」

阿部「おはよう、A今日大丈夫なの？」

楽屋に着くとすでに今日一緒の
阿部ちゃんの姿があった。

A「うん、全然問題ないよ。
本当昨日はごめんねー？」

阿部「大丈夫だったらいいんだよ。
病院行ったの？」

A「うん、一応ね。
まぁ睡眠不足と疲れが出た可能性が
高いかなって言われた」

阿部「そっか。それならいいけど
あんまり無理ちゃダメだよ。
みんなも結構心配してたんだから」

A「あはっ、気をつける」

阿部「本当かなぁ」

阿部ちゃんが疑り深い目で
俺を見ていた。

スタッフ「お待たせしました。
準備できましたので
ブースに移動お願いします」

阿部「了解でーす」

A「お願いします」

スタッフさんに呼ばれて、
ラジオブースに移動した。

お便りを読んだり、最近の出来事を
話したり、順調に収録は進んでいった。

スタッフ「はい！お疲れさまでした。
一旦休憩挟みます！
少し時間空きますので、楽屋でお待ち下さい」

A「了解でーす」

阿部ちゃんと楽屋に戻って
次の収録の準備ができるのを待っていた。

他愛もない話をしていると、
スマホのバイブが聞こえてきた。

A「ごめん、俺だ。
ちょっと出てくるね」

阿部「うん、いってらっしゃい」

廊下に出て画面を見ると、
見覚えのない番号だった。