11話 ページ13
中島「そ、そっか…
あ!あの…其の虎って…」
天宮「虎に関する情報はこれー!」
国木田さんに配られたメモ用紙を見せると敦くんの顔色が分かり易いほど悪くなった。
中島「あっあの僕っ…((ガッシャーン」
敦くんの食べていた茶漬けの皿が机から落ちた、
天宮「敦くん?」
彼が椅子から勢い良く転んだ所為で。
中島「ぼ、僕これで失礼します…さよならぁ…」
天宮「え、ちょ…」
えー折角同い歳位の友達増えると思ったのに〜
国木田「小僧、お前人喰い虎の事について何か知っているな」
からの国木田さんの綺麗な関節技が決まり、茶漬け代は腕1本か全て話すか…なんてとんでもない。
太宰「まあまあ国木田くん。君がやると情報収集が尋問になる」
天宮「国木田さん恐ろしい…」
太宰「で、君はあの虎の何を知ってる」
敦くんの云う時間や場所等全てが人喰い虎と一致していた。
え、真逆…ね。
う〜ん…こんな時に乱歩さんが居ればっ!
中島「ほ、報酬!!」
天宮「ん?」
おっと、自分で考えている間に話が進んでいた。
報酬?それって敦くんの?
つまり彼も仕事するの?
天宮「何がどうなったんですか?」
太宰「敦くんに手伝ってもらうことにしたのだよ」
ほーだから報酬か。
太宰「歩斗くん、一緒に来るー?
虎に会えるかもしれないよー?」
天宮「え!虎に!?うーん…」
太宰「報酬上がるかも…((ボソッ」
天宮「!?
や、やります!行きます!連れっててー!」
太宰「ふふ、じゃあ国木田くんの方も宜しくね」
国木田「あ、ああ…歩斗」
天宮「はい!」
国木田「気を付けろよ。万が一の事があれば…」
天宮「あ、あれば…?」
国木田「太宰は捨ててきても構わん」←
天宮「わ、分かりました…」
太宰「ちょ、やだよ?歩斗くん!?」
天宮「万が一の時捨てるのは太宰さん…
万が一…捨てる…太宰さん」
太宰「国木田くん…責任とってよ?」
国木田さんからの言い付けを呪文の様に繰り返す僕に敦くんが近づき手を出してきた。
天宮「え?」
中島「行こっか、歩斗くん?」
天宮「はーい!!」
敦くんの綺麗な手を握り締め僕等2人は店を出た、
太宰「あ!ちょっと2人とも…待ってー」
1人太宰さんを残したまま。
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作者名:星夢 | 作成日時:2017年1月7日 0時