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10話 ページ12

中島「はっはっはふっ」
 

天宮「良い食べっぷり…」
 
 
僕の隣には茶漬けをこれでもかという程の勢いで掻き込む敦くん。
 
僕の目の前にはその敦くんを見て落胆する国木田さん。
 
 
国木田「はぁ…」
 
あ、今ので溜息10回目。
 
その国木田さんの隣には…
 
 
太宰「((ニコニコ」
 
 
天宮「…((プイッ」
 
 
太宰「…!((ガ-ン」
 
 
なんて百面相する太宰さん。
 
そんな太宰さんを見ながら、
 
国木田「はぁ…貴様という奴は…

仕事中に良い川だねとか云いながらいきなり飛び込む奴があるか」
 
天宮「またそんなことを…」
 
 
国木田「おかげで見ろ!予定が大幅に遅れてしまった」
 
 
太宰「国木田くんは予定表が好きだねぇ」
 
国木田さんが机に手帳を置いた。

 
国木田「之は予定表では無い。理想だ」
 
そして其の手帳には仕事の相棒が自
 殺マニアだとは書いていないと…
 
や、それは当たり前だよな〜
 
 
天宮「まあまあ国木田さん」
 
取っ組み合いとかになるのはこちらとしても望んでないので、国木田さんを宥める。
 

中島「んぐんんねうあおえ」
 
!?え、なんて言った此奴…←
 
国木田「五月蝿い!
 
 出費計画の頁にも俺の金で小僧がしこたま茶漬けを食うなど書いていない」
 
ま、そりゃそうだ。書いていたら国木田さんは予言者だ。
 

中島「んぐえうあえいえ」
 
敦くん…飲み込んでから喋りなよ…
 
 
国木田「今日の仕事?軍関係の依頼だが…」
 
え〜なんで会話が成り立つの…
 

太宰「何で君たち会話できてるの?」
 
 
あぁ…太宰さんと同じこと考えてた。
 

「「ん?」」
 
 
中島「あぁ〜食ったぁ
 
 もう茶漬けは10年は見たくない」
 
 
国木田「人の金でこれだけ食っておいてよくもまあぬけぬけと…」
 
 
国木田さん、顔が怖い怖い。
 
 
中島「ほんと助かりました」
 

天宮「今迄どんな暮らしをしてきたんですか?」
 
そこから聞いた敦くんの今迄の人生は波乱の長続きであった。
 
等々話している内に時間は結構進んでいた事に気付き、
 

天宮「あーそろそろ仕事に戻った方がいいかもしれませんね」
 

中島「そういえば軍関係の依頼って…」
 

太宰「ふふ、なぁに。私たちは探偵でね、今は人喰い虎を探しているんだ」
 
 
探偵という言葉を太宰さんが云った途端、敦くんは疑いのような目をしていた。
 

天宮「太宰さんが云うと信憑性無いけど、ほんとですよ?」

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作者名:星夢 | 作成日時:2017年1月7日 0時

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