sweet glacier～甘い氷河～6 (ページ38)

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スタジオの隅ページ38

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「………な、何、何で」

RW「ちょ、落ち着いて笑」

いきなりバレた宣言されて落ち着いていられるほど肝は据わってないんだけど。

RW「A、とりあえず行こ？大丈夫。バレたって言ってもヒョンにだけだし。言いふらすような人じゃないから安心して？」

「…………。」

…それは分かるけど。
かといって決して大丈夫な訳ではないでしょうに。

何がって、そうやって人知れずバレていくことが。

バラさなきゃバレない、っていう考えは絶対に甘いんだから。

RW「…A？」

「…あ、うん。行きましょう。」

RW「…はい笑」

とりあえず仕事は仕事。
とはいえ頭はすっきり切り替わらなくて。

「はぁ…。」

シギョン「ん？どうかした？」

「あ、いえ。」

無理やり集中を試みるけれど、何だかやけに視線を感じる気がして。

1度そう思ってしまうともうアウト。
バレていないはずのメンバーでも目が合うと疑心暗鬼になってしまって。

別に悪いことをしている訳ではないからいいんだけど。いいんだけど…。

はぁ…それにしてもリョウク、カッコいいな…。←

KH「そんなうっとり見つめたらバレちゃうよ？笑」

「…ひっ！い、いきなり背後取らないで下さい！」

KH「いきなりじゃないよ笑
うーん、はぁ…ってため息ついたかと思いきや急にんふ、って笑ったりしてたね？笑」

「…………。」

そ、それってすっごくヤバい人なんじゃ…

KH「まぁ今日のリョウクは気合い入ってるからねー。ヌナに良いとこ見せたいんだよ笑」

そんなの、敢えて見せてくれなくたっていいのに。
いつだってカッコイイわけだし。

それにしても、お仕事モードのリョウクはアイラインがそのつぶらな瞳を強調していて。
似合ってるなぁ。今度教えてもらおうかな。

KH「…あー、ヌナ。一応さ、俺らも見てね笑」

「…あ、当たり前です！」

そんなやりとりをしていると、撮影が終わったらしいリョウクがズンズンと近づいてきて。

RW「キュヒョン、ヌナをいじめないでよね。」

「うわぁっ！」

KH「何で俺がいじめてる設定なんだよ笑」

RW「ヌナは驚きすぎね。…お前はさっさと行け！」

あぁ…キュヒョン、さん半笑いじゃない…。

RW「僕、どうだった？」

スタジオの隅。
薄暗い中そう聞いたリョウクと指がぶつかる。
そのままあっさりと捕まって。

「ちょ、ダメだよ…。」

どこで誰が見ているか分からないんだから…。