sweet glacier～甘い氷河～6 (ページ36)

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片想い…じゃない。ーRWーページ36

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「…………。」

待っててって言ったのに。

普段は割と何でも従ってくれるAだけど。
仕事となると話は別らしい。

ま、それがAのいいところでもあるし。
だからこそここまで付き合ってこれた気もするし。

とにかく今日は仕事と堂々銘打ってしばらく一緒にいられるわけだし。

ドアの前でニヤつく表情を引き締めていると、突然ガチャリとドアが開いて。

A「…リョウクさん、移動しますよ。」

Aに続いてぞろぞろとメンバーが出てくる。

LT「リョウガー、早くー！」

「んー！」

慌てて荷物をまとめて部屋を出ると既にトゥギヒョンとAしかいなくて。

「ごめんごめん！…てあれ？みんなは？」

LT「お前が遅いからもう男の人が連れてったよ！」

む。

…いや、もう敵対心なんか必要ないんだった。
今はナヨンヌナが好きなんだし。

…え？てかさ。
Aが好きで、ナヨンヌナが好きで…って、僕とタイプカブってる？

意外と気が合うのか？←

なんてことを上の空で考えながら、お仕事モードで前をスタスタ歩くAに見とれていたから。

LT「Aさん、かわいーな。」

ボソッと呟かれたそれに無意識に反応してしまって。

「でしょ？、ってヒョン！ダメだか………あ、え？」

慌ててヒョンの方を見ると…えくぼ。
声こそ出してないけど…すっごいえくぼ。

「…な、何が？」

LT「………お前がな笑」

「…………。」

…やっばい。僕としたことが。

別に。
トゥギヒョンはそーゆーとこしっかりしてるし。
魚類あたりみたいに悪気なくポロリしちゃうタイプじゃないことも分かってるけど。

「…ヒョン…汗」

LT「んー。ちなみにお前の片想い？ではなさそうと見たけど？」

「…片想い。………じゃない。」

そう告げるとヒョンはさっきまでとは違う優しい笑顔になって。

LT「いつから？一緒に仕事すんの1年ぶりだろ？」

「…つまりほぼそれ位前から…です。」

LT「えぇっ！？」

A「ど、どうされました！？」

振り向いたAは目が点。あぁ…

「いや、何でも…」

LT「…Aさん、こいつのこと、よろしくお願いします笑」

そう呟いてもう目の前まで来ていたスタジオに入っていくヒョン。

さっきまで点だったAの目が今度はキョロキョロしだして。

「…ごめん。ヒョンにバレた。」

A「…………！！」

そしてまた点になった。