sweet glacier～甘い氷河～6 (ページ27)

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ふざけてる。ページ27

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お風呂から戻ると意外にもお土産の袋は開けられていなくて。

「あれ？お土産あんまりだった？」

RW「あ、ううん。キリン柄が目に入ったからこれだけ先に開けちゃった笑」

「うん。それは鉄板かなって笑」

ちょこんと隣に腰掛けると、何となくさっきまでの元気が減っているような気がして。

「リョウク？」

RW「ん？」

「疲れてない？もう寝よっか。」

RW「…まだ早いよ笑」

そうやってニコッと笑うけど、どこかやっぱり元気がない気がして。

「他にもいっぱいお土産あるよ！ほらこれは…」

RW「買いすぎだよ笑」

「え？だってテンション上がっちゃって笑」

袋からひとつひとつ取り出して並べていくと。

「ん？これ何だっけ。」

見た覚えのない紙袋。
中には水色の箱が入っていて。
さらにその中には…手紙？

「お！そうだった！」

RW「ん？」

お土産を片っ端から開けているリョウクがふと顔を上げて。
その表情がほんの少し…固まった？

「帰りにお母さんからもらった手紙。何かドキドキするー笑」

RW「え！？お母さん！？」

「…うん？そんな驚く？笑」

RW「あーいや…で何て？」

取り出した手紙には………え？

「…………。」

RW「…どしたの？」

「…いや、ちょっと待って…。」

…どうしよう。

お母さん。これは何。
なぜ私はユウキ君からの手紙をお母さんから受け取ったの。

「…………。」

RW「A…？」

「あっ…いや、こっちでも頑張れ、って。」

本当に書いてあるし。
嘘はついてない。

RW「…それだけ？笑」

「…彼氏と仲良くね、って。」

RW「…これ以上？笑」

私の肩に寄りかかってくるリョウクにきっとこの手紙は読めないはずだけど。

何となくしまおうとした時、封筒の底に何か手応えを感じて。
封筒を逆さまにすると…指輪？

「…じゃない。何だこれ。」

RW「え…。」

その輪っかをぱかっと開いて。

RW「え？それ何？笑」

「…リングメモの輪っかだね笑」

RW「え？どういう意味？」

「意味なんてない。ふざけてる。」

一応はめてみるけど。
…ブッカブカだし。

RW「…あっは！ビビらせないでよ！」

さっさと戻して、もう箱ごと片付けようとするけれど。

RW「そっちはいいの？」

それはまだ開けていない古ぼけた封筒。

「いいよいいよ！」

だって中身知ってるし。

RW「…ふぅん？」

どうしよう…
もう時効だし…話す？