sweet glacier～甘い氷河～6 (ページ24)

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しらはまのエキスページ24

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RW「ちょっと！どこ見てんのよ！笑」

どこ見てんの、って。
どこも見れないから天井見てるんでしょうが。

「とりあえず白浜の湯、お持ちしましたので…。」

RW「しらはま？」

「うん。しらはま。」

ペリッと袋を開けて急いで投下。

RW「うわー！しらはまー！…って、え？お湯濁ったじゃん。」

…だからだよ。
「白浜の湯」は白い浜だけあって(かどうかは知らないけど)白く濁るんだよ。
見えさえしなきゃとりあえず心拍数はキープできるもんねっ←

「しらはまは私の1番お気に入りだから♪
ゆーっくり浸かってきてくださいな♡」

そう言って意気揚々と去ろうとした瞬間。
パッと腕を掴まれて。

RW「1番お気に入りならAも入らなきゃでしょ～。」

「……ダ、ダメ！お気に入りだから私は1人でふんだんに使いたいの！」

RW「…ふーん。じゃあもう上がる。」

そう言って私の腕をつかんだままバスタブから出ようとするから。

「ダメダメダメ！まだ浸かって！白浜のエキスがまだ染み込んでないよ！」

RW「しらはまのエキス？何それ？」

大人しく腰を下ろしてくれたのはいいけれど。
依然腕は捕まったまま。

「だからぁ、温泉にはそれぞれ効能があるんだよ。だからちゃんと浸かって？私は荷解きしてるからね。」

RW「荷解き、そんなに急ぐの？」

「いや、お洗濯とかあるし…。」

RW「この時間からお洗濯？迷惑ー。」

「ま、回さないけど！出しときたいの！」

RW「それはいちゃいちゃより大事？」

しれっと挟んでくるわね。

「に、人間ってのは大事なものと優先順位が必ずしも一致はしないのっ！」

RW「はぁ！？」

「だから！い、い、いちゃいちゃも大事だけど！今は荷解きを優先したいの！やらなきゃいけないことは先にやりたいの！」

そう言うとリョウクはまた「ぶー。」って拗ねて。
何なの、もう。可愛いのやめて。

仕方ない、ここはひとつヌナが大人の対応を…めちゃくちゃ緊張するけど。

「リョウク…？」

RW「…ん。」

「拗ねちゃヤダ。」

そう言ってリョウクの頬を挟んで。

…チュッと。してみるけど。

「ヌナの言うこと聞いて？」

とか上から目線かましてみるけど←

RW「ヌナ…」

「ん？」

RW「すっっっごい真っ赤なんですけど笑」

「…！！」

…散る。見るも無残に。

RW「しょーがないなー。ヌナぶるヌナ、嫌いじゃないし？言うこと聞く笑」

おお！返り咲き！！