sweet glacier～甘い氷河～6 (ページ23)

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今年一発目の…？ページ23

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ふわりと触れた唇がふわりと離れて。

何も言えずに見つめるだけの私をリョウクも同じように見つめ返して。
そしてまたそっと触れる唇。

そんなことを何度か繰り返しているうちに急激な恥ずかしさに襲われて。

「ス！ストップ！」

RW「ん？」

「…ちょっと…甘すぎやしないかい。」

RW「…誰なのそれ。相変わらずすぐ照れるんだから笑」

つまりやはり確信犯なわけで。

「新年早々こんなの耐えられない…。」

RW「新年早々じゃなきゃいいわけ？いつも耐えてないくせに何言ってんの。」

「うっ…それは」

RW「ダーメ。今年はいろんなことに耐え…慣れるって決めたばっかでしょ？」

…おいおい。聞き逃さないぞ。
この子はどんなことに慣れ…いや、耐えさせようとしているんだろうか。

…何か笑ってるし。それも不敵に。

「あ、あの…今年もよろしくね？えへっ♡」

とか言ってみるけど。

RW「…ふふっ。うん、こちらこそよろしくね。
今年もいーっぱいいちゃいちゃしようね？笑」

「…………。」

RW「返事は？」

「あっ、はい。」

急に声を低くするから驚いて思わず返事しちゃったけど。

その瞬間また、ポッと触れるだけの一瞬のキスをされて。

RW「今年一発目のいちゃいちゃだね♪」

「う…うん…。」

言葉のチョイスとかちょっとどうかと思うけど。
まぁ…うん。まぁ、まぁ…いいよ。うん。

RW「じゃあお風呂入る？」

「え？」

そんなキラッキラした目で見られてもさ。

「あー、先入って？実は荷解きとかもまだしてなくて。」

RW「…ぶー。わかったよーだ。」

ぶー、って。
可愛いけど。

「…行ってらっしゃい笑」

逆上せながら待ってるなんて言うから、
いいから早く帰ってきてねって見送って。
おせちを片付けて荷解きを始めると、

「あっ！忘れてた！」

手にしたのは日本のいろんな温泉のお湯が楽しめる入浴剤。

決して2人で使おうと思ったわけではなくて。
リョウクがお家で少しでも楽しんでくれたらな、って買ってきた。

コンコン…

「リョウクー？」

RW「お！来てくれた！？」

「いや、違くてね。入浴剤。日本のやつ。よかったら使って？ここ置いとくから。」

RW「ヤダ。使い方わかんない。」

「使い方って…入れるだけだよ？笑」

RW「わかんない。Aが入れて！」

一向に折れる気配もないから。
とりあえず完全に宙を見上げるスタイルでドアを開けた。