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*__ 思い が 交差する 眼球 で 。 ページ16

『...』ドクドクドクッ




動悸が煩い,

震える 重い足取りで,一歩、一歩 と 手紙 の元へ近付いていく,


手紙へと伸ばした自身の手は,震えていた。自分でも驚く程に,

生唾を飲み込む,肌へ汗が伝う,ゆっくりと,





手紙を開いた,












にげろAにげろ今すぐどこか遠くの世界へ ココから遠く離れた世界へにげろ

お願いだ頼むにげてくれ。お願いだ

時間が無い、この手紙を読んでも理解できないと思う。でも信じてくれ Aは死んで欲しくない死んで欲しくないんだ お願いだ


にげろ 遠くへ にげろ







愛してるA 大好き ずっと愛して









その先は綴られていない,送り主も綴られていない,

書き殴られた様な文面,荒い文字,




『ッ...』ドクドクドクッ




動悸が煩い,痛む程に心臓を叩く,

震える,手紙を持つ手の震えが止まらない,




胸がザワつく,心がザワつく,毒ガスでも掛かったかの様に,




『...』ドクドクドクッ




この手紙の主は誰,,?逃げろ,という事を 強く 私に 伝えたい,そんな文面。


逃げろ....逃げろって...何処へ...,


混乱が頭を支配,まともに思考が働かない。

そんな最中でも,



胸は,心は,とてもザワついている。





『.....にげ....る...












''ザッッ''













ッッ,』ドクンッ









背後から,誰かが 雪面を踏んだ 音が。


心臓が飛び出そうだ,汗が滲んで気持ちが悪い,

倒れ込みそうになる程に震えが収まらない,





私は,振り返る。







『ぁ...ッ』ドクドクッ



















パピルス。

俯いていて,顔が見えない,





『パピ...ルス...』





名を呼ぶと,彼は私を見た。


とても,虚ろ だった。真っ暗闇の眼球。




でも....微かに ヒカリ を 感じ取れる。

そんな眼球。









パピ「....て...




『ぇ...?』









パピ「に...げテ...A....にゲテ....っ...」


『ッッ,』ドクンッ






涙を流す。

懸命に,私へ 言葉 を 述べる。






パピ「にげテ...お願ィ...傷付けたク...ナイヨ....僕ハ...A....傷付けたク...ナイ....っ..




カラ......早ク....ココか...ラ....ッ...」ギリッ






苦痛に歪んでいる表情,涙でグチャグチャな顔。

体は震えている。私を,見つめている。




逃げろ,という強い思い。

助けて,という強い思い。





そんな眼球で。

*__ 手紙を握る。でも,震え は 止まらない。→←*__ 言い聞かせる。私が ,私へと 。



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作品ジャンル:アニメ
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作者名:稲荷 | 作者ホームページ:http://251134  
作成日時:2022年10月16日 12時

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