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奏歌side
それからの授業が過ぎるのは、めっちゃ早かった気がする。
私はまたも言い寄ってきたクラスメイト達を切り捨て、さっと準備して屋上に上がろうとする。
のだが。
ク「ちょっと待って緑川さん!
あの、私、春川彩乃ハルカワ アヤノって言います!よかったら友達になってくれない、かな?
あと私の事は彩乃って呼んでくれて良いからさ、私も奏歌ちゃんって呼んでも良い?」
え、私一刻も早く姉さんと昼ごはん食べたいんだけど?
此処での私は一応クールだけどフレンドリーってキャラだし、友達くらいにはなっておくか。
奏歌『春川彩乃ちゃんね。うん、そう呼んで貰って構わないよ?
友達になって欲しいって言ってくれて、凄く嬉しい!これから宜しくね、彩乃ちゃん!(ニコッ)
でも、ごめんけど今ちょっと急いでて...昼ごはんなら、今日は一緒に食べれないんだ。
ってことで、じゃあね』
私は振り返ってちゃんとそう言って、直ぐに踵を返して屋上へ向かった。
そして屋上のドアを開けると...
困惑顔の姉さんと、見たことのない男がいた。
姉さんのクラスメイトかな?いやまあ、そうだろうね。
でも、姉さんが困惑顔な以上、こいつを追い払わないわけには行かない。
姉さんを汚.させる訳には行かない!
姉妹として、推しとして、守らなきゃ。
奏歌『お待たせしました、姉さん』ニッコリ
私は姉さんを庇うように、二人の間に立った。
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