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真鈴said
学校のある丘の麓まで、何とか走って着くことの出来た私たち。
私たちは絵師知り合いの珠奈(しゅな)さんに聞いたことがあるのだが、
校門までの坂はロープウェイで行くらしい。ベンチ制(?)のやつ。
え、雨が降ったらどうすんの。
そしてロープウェイに乗って数分。校門前まで着いた。
遅刻に関しては、実はまだ大丈夫。この時間は予測して、私は余裕をもって遅刻とか言ってたから。
〜☆☆☆〜
私たちはその足で校長室に行って扉を開けると、私と奏歌それぞれの先生が来ていた。
私の方の担任の先生は所謂メガネ美人の女性で、かくいう奏歌の方も、まるで双子の妹のように似た先生だった。
説明して貰うと、矢張そうらしい。珍し。
因みに、歳が一年くらい開いてしまっているから、学校では奏歌は1コ下である。
真鈴『じゃあ、また昼にね』
奏歌「姉さんと離れるのやっぱ無理ー!
癒しがなくなるー!」
矢張と言うべきか、奏歌は教室に行くのを渋る。
真鈴『五月蝿い。また昼に会おって言ってんでしょーが。それまで待ってて』
私はこう言っておく。
奏歌「良いの?じゃあ待ってる!
ってかここでもツンデレ発動かよ尊っ」
するとたちまち機嫌を治して、何時も通りのことを言う奏歌。
...一応、忠告しておいた方が良いかな。
真鈴『教室ではちゃんと別キャラ作ってよ?
じゃないと私が困る』
奏歌「分かってるって」
その返事を聞いて、安心した。
そしてそのすぐ後...
姉妹『「頑張って」』
お互いに向かって同時に言った。
そして担任の先生に案内され、エレベーターでフロアを上がった。
因みに、隣には階段もちゃんとあった。多分地震や火事などの避難用だろう。
この学校、やっぱり色々とすごいな。
あと、勿論セキュリティーもしっかりしていると教えてくれた。
マジか。ハイテクじゃん。
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