ダイアゴ横丁 ページ7
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「クィリナスー、行くわよー」
「…ほんっとうに私も行かなきゃダメですか？」
「だーいじょうぶだって、前のあなたと違って今のほうがとっても男前だからよく見ないとわからないわ」
さらっと褒められたクィリナスは満更でも無い顔をし、照れくさそうにそっぽを向いた。
「それに言ったでしょ？こき使ってやるって」
「……仰せの通りに」
その言葉に不満げな顔を見せる彼だが、自分が前に仕えていたあの人より全然ましだった。むしろ今のほうが自由だとさえ感じる。
クィリナスは呪いをその身に宿していることを忘れているわけではないが、穏やかなこの時間に酔いしれてしまうのだ。
「せめて、せめてフードを被らせてください」
「ええ、しかたないなあ」
今日は水曜、手紙でダイアゴン横丁に行くと約束していた日だ。
家の暖炉からダイアゴン横丁に行ける。
煙突飛行粉を持ち、ハッキリとダイアゴン横丁と発音すると緑色の炎が巻き上がり、景色がぐるぐると回ると次には家ではなくダイアゴン横丁に着いていた。
「うっわぁ、また今日は一段と混んでる……」
人混みが苦手なAにとって今日はマグルの世界で体験した満員列車並みの息苦しさだった。新学期が近づいている今は学用品を買いに両親と新入生、学校でも見かけた生徒がいた。
「…はぁ、人混みは苦手なんですよ」
「気が合うわね、私もよ」
後ろから合流してきたクィリナスに目を向けることなく、煤で汚れた顔や服に杖を振って綺麗にする。ついでに彼の分も。
「それじゃ、クィリナス。あなたはこのメモを持って必要なものを全部買ってきて」
「……一人ではさすがに持てない量だと思うんですが、これ…」
メモをAから受け取り、一通り目を通すとあまりの多さに買いに行く前から疲れた顔をするクィリナス。そんな顔を向けられても動じずにむしろ薄ら笑いを浮かべた。
「男でしょ、これを機にあなたも一緒に私と体鍛える？」
「遠慮しておきます、というか魔法使いに筋肉はいらないでしょう…」
「なーに言ってんの！運動は大事よ」
なんて言いながら鍛えている証なのか、少しだけある力こぶを見せる彼女に呆れた目を向けた。
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ルザミーネミリオネア(プロフ) - rhpさん» コメントありがとうございます！私がセド推しなのでどうしても出番が多くなってしまって…。喜んでくださりありがとうございます！遅い更新ではありますが最後までよろしくお願いします！ (4月24日 6時) (
レス) id: b215f5fa49 (このIDを非表示/違反報告)
ルザミーネミリオネア(プロフ) - mkmkさん» 面白いと言ってくださり誠にありがとうございます！ぜひ最後までこの作品を見ていただけると嬉しいです！ (4月24日 6時) (レス) id: b215f5fa49 (このIDを非表示/違反報告)
ルザミーネミリオネア(プロフ) - ふがしさん» 教えてくださりありがとうございます！そしてこの作品をご覧くださりありがとうございます！遅い更新ではありますが最後までお付き合いお願いします！ (4月24日 6時) (レス) id: b215f5fa49 (このIDを非表示/違反報告)
rhp(プロフ) - 更新してくださってとても嬉しいです！しかも、セドリックとのラブラブシーン！このお話しを読むだけで仕事を頑張れるます！また楽しみに更新まってます！ (3月28日 9時) (レス) id: bb27464aa5 (このIDを非表示/違反報告)
rhp(プロフ) - ものすごく面白いです！次が気になって仕方ないです！セドリックのラブラブがみたいです！更新楽しみにしています！ (3月26日 22時) (レス) @page45 id: bb27464aa5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルザミーネミリオネア | 作成日時：2023年2月15日 14時
