無意識の偏見 ページ31
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ホグワーツの生活が始まって最初の金曜日が訪れた。
ロンの折れた杖で使われた魔法の授業はしっちゃかめっちゃかであった。
爆発が十八番になっているフィネガンと同レベルである。
騒がしい授業でも終わりは必ず来るもので、フリットウィック先生の眉間には痛そうな緑色の瘤が、ロンの暴走した杖によって作られていた。
二年生になってからの課題は一年生の時の比ではない。
二年生になってからは約束もしていないから彼は来ないものだと思い、Aは図書館の二階に上がり、右側に窓、正面は本棚、セドリックと毎週勉強していたいつもの定位置に座った。
教科書と羊皮紙、羽ペンにインクを準備すると早速取り掛かり始めた。
＿＿＿＿＿＿
Cedric Said.
つい、いつものように来てしまったけどA居るかな、パタパタと駆け足で図書館に来た。
螺旋階段を上り、ちらりといつもの場所を見る。
＿＿いた。
ほっとするのと同時に、目を奪われてしまった。
窓から差し込む西日は淡くも眩いオレンジ色を差し込んで、彼女を照らし出していた。
少しだけその光を鬱陶しそうに眉間にしわを寄せるも、日の温かさにまどろんでいるように見えた。
僕は今ほどマグル製品のカメラを欲しいと思ったことはない。
これは静止画でこそ美しいと思える光景だった。
「……！…セドリック？来てくれたの？」
ぐぐっと伸びをして、周りを見回したAが僕を見つけ声をかけてくれた。
「うん、自然と足がこっちに来ちゃったんだ」
「奇遇ね、私もよ。二年生になってからは約束してないからてっきり来ないものかと」
「僕も君がいないんじゃないかと思ったよ」
僕は彼女の隣に座った。
「…よかったら、僕が卒業するまではこうしてやらないか？」
「え？」
「もちろん、君が嫌じゃなければだけど」
そう、僕は学年が違うから君と卒業することはできない。
だけど、時間が許す限り、君と居られる時間が作れるのなら……。
「…そんな寂しそうな顔しないで」
困った顔をしAは、僕の顔に手を添えた。
「私、あなたと過ごすこの時間が心地いいの。それがなくなるのはいやよ」
そう言って微笑みを僕に向ける。
添えられた手に無意識に手を伸ばし重ね、すがるように自分の頬をくっつけた。
＿＿＿＿＿まだ君を捕まえることはできないのか。
手をずらし軽く口づけを送る。
それを余裕の笑みで見るAはとっくに僕の思いに気が付いているのだろう。
said end.
意味：懇願
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ルザミーネミリオネア(プロフ) - rhpさん» コメントありがとうございます！私がセド推しなのでどうしても出番が多くなってしまって…。喜んでくださりありがとうございます！遅い更新ではありますが最後までよろしくお願いします！ (4月24日 6時) (
レス) id: b215f5fa49 (このIDを非表示/違反報告)
ルザミーネミリオネア(プロフ) - mkmkさん» 面白いと言ってくださり誠にありがとうございます！ぜひ最後までこの作品を見ていただけると嬉しいです！ (4月24日 6時) (レス) id: b215f5fa49 (このIDを非表示/違反報告)
ルザミーネミリオネア(プロフ) - ふがしさん» 教えてくださりありがとうございます！そしてこの作品をご覧くださりありがとうございます！遅い更新ではありますが最後までお付き合いお願いします！ (4月24日 6時) (レス) id: b215f5fa49 (このIDを非表示/違反報告)
rhp(プロフ) - 更新してくださってとても嬉しいです！しかも、セドリックとのラブラブシーン！このお話しを読むだけで仕事を頑張れるます！また楽しみに更新まってます！ (3月28日 9時) (レス) id: bb27464aa5 (このIDを非表示/違反報告)
rhp(プロフ) - ものすごく面白いです！次が気になって仕方ないです！セドリックのラブラブがみたいです！更新楽しみにしています！ (3月26日 22時) (レス) @page45 id: bb27464aa5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルザミーネミリオネア | 作成日時：2023年2月15日 14時
